75回目の長崎原爆記念日。かの地に原爆が落ちた日だから平和を祈念するということはとくになくて、ぼくはつねに世界が平和に一歩でも近づくよう祈りながら暮らしています。まあ、ニュースを観ると誰も分かるようにこの世は野蛮な現実に充ちていますが。

きょうは午後2時、駅前の食堂で昼食を済ませた後、市立図書館にいました。仲正昌樹『今こそルソーを読み直す』(NHK生活人新書)を読了し、返却カウンターに返します。ちくま新書の『世界哲学史6』を借りたうえで、階下のカウンターに足を運び、杉田俊介さんの『宮崎駿論 神々と子どもたちの物語』(NHKブックス)を受け取ります。先日、15年ぶりに地元の映画館で『千と千尋の神隠し』(2001年)を観返したので、知り合いでもある杉田さんのー『ドラえもん論』も素晴らしかったのでぜひ読書会に取り上げたい!―批評を読んでみようと思いこれは予約しておいたのです。

市内にはゆっくりたばこを吸いながら読書できる喫茶店がもはや無いので、となり町の40年以上営業している老舗の喫茶店へ電車で移動します。電車は冷房が効いているし、乗客もほとんどいないのでとても涼しいのですが、徒歩で移動していると笑ってしまうくらい汗をかきます。喫茶店のお気に入りの席で山田昌弘『日本の少子化対策はなぜ失敗したのか?』(光文社新書)を読了。著者の山田さんはこの国の少子化を止める策を巻末で2つ提示しているのですけど、ぼくはこの国の少子化はもうとどめようがないと強く感じました。そのあとも何冊か本を手に取ったのですけれど、汗をかきすぎてくたびれたのか、集中力が続かず、早めに引き上げて自宅に戻って風呂に入りました。夏の夕方に入る風呂はやはり格別です(きのうも同じことを書きましたが)。

帰宅してからは仲正さんの『集中講義!日本の現代思想――ポストモダンとは何だったのか』(NHKブックス)をKindleで読んでいましたが、途中から読み上げモードにしてそれを聴いているうちに眠ってしまいました。リラックス、リラックス。あしたも休みなので、気分がゆったりしていてとても嬉しいです。大金持ちだったら、毎日こんな感じで過ごせるのかもしれません。ぼくも大金持ちの家に生まれたら良かったな…。

(つづく・予定)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?