「介護の大変さを少しでも、やわらげる方法」㉑「ものに語りかける」
いつも読んでくださっている方は、ありがとうございます。
おかげで、書き続けることができています。
初めて読んでいただいている方は、見つけていただき、ありがとうございます。
私は、臨床心理士/公認心理師の越智誠(おちまこと)と申します。家族介護者の心理的支援を仕事にしています。
いつも読んでくださる方には、繰り返しになり、申し訳ないのですが、私も家族の介護をしていた時期があります。その時間の中で、家族介護者の方の、こころのサポートが必要だと考え、臨床心理士になりました。その後、公認心理師の資格も取得しました。
家族介護者の負担
コロナ禍の収束が見えないこの頃ですが、家族介護者の方にとっては、介護が始まってから、いつ終わりが来るか分からない毎日が、ずっと続いているかと思います。
その気持ちの状態は、単純ではなく、説明しがたい大変さではないかと推察することしかできないのですが、それでも、ほんの少しでも負担感や、ストレスを減らせるかもしれない方法は、お伝えする努力はしていきたいと考えています。
時間的にも余裕がなく、どこかへ出かけることも出来ない場合がほとんどだと思いますが、この「介護の大変さを、少しでもやわらげる方法」シリーズでは、お金も時間も手間もなるべくかけずに、少しでも気持ちを楽にする方法を考えていきたいと思います。
ものに語りかける
「介護の大変さを、少しでもやわらげる方法」は、21回目になりますが、今回は、「ものに語りかける」です。
今回の方法は、この書籍↑から引用させてもらいます。
以前、「誰かに話す」という方法を紹介したことがあります。
その時は、身近な方に話せない場合は、電話相談も含めて、専門家に話すことも「大変さを少しでも、やわらげる」のではないか、ということをおすすめさせて頂いたのですが、それが難しいこともあり得ます。
例えば、辛くて、苦しくて、誰かに話したい。だけど、身近な人にほど心配をかけたくなくて、電話相談などにかけてみても、つながりにくいこともあり得ます。そんな時は、誰かに話したい、といった気持ちが叶えられないことで、かえって、負担感が増えてしまうことも考えられます。
そんな時でも、もしくは、そういう代償行為ではなく、最初から、「ものに語りかける」方が、有効な場合もあると思いました。
整理できる可能性
それは、もしかしたら「書くこと」と似ているのかもしれません。
自分の今の気持ちを書くことで、少しでも気持ちが楽になるのは、自分の悩みや辛さを、「外へ出すこと」によって、その辛さや悩みから、ほんのわずかですが、気持ちの距離をとれる作用があるから、と思われます。
同じように、「ものに語りかける」ことによって、言葉を、自分の「外へ出し」、気持ちの距離をとることができそうですが、それだけでなく、自分が話すことを、自分が聞くことで、思いの整理ができる可能性もあります。
公共の場所で、何かに向かって話しかけている人を見かけたら、ちょっと驚くかもしれませんが、この場合は、誰も見ていないところで、さらには、誰にも聞かれないところで、気にすることなく、思ったことを本当に話せた方が、少しでも気持ちが楽になる可能性が増すようにも思います。
もし、よろしかったら、試してみては、いかがでしょうか。
(他にも、いろいろと介護のことを書いています↓。よろしかったら、読んでいただければ、うれしいです)。
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