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『2023年の記事 5選』

 いつも、このnoteを読んでくださる方は、ありがとうございます。
 そのおかげで、書き続けることができています。

 このnoteを初めて見つけてくれた方は、ありがとうございます。
 私は、臨床心理士/公認心理師越智誠(おちまこと)と申します。


目的

 私は、元々、家族介護者でした。

 仕事もやめ、介護に専念している途中に、家族介護者にこそ、個別で心理的な支援が必要ではないかと強く思うようになり、自分が、そうした支援者になれれば、と思い、勉強を始め、大学院に通い、臨床心理士の資格を取得しました。(2019年には、公認心理師の資格も取得)。

 そして、家族介護者の個別で心理的な支援である「介護者相談」の仕事を幸いにも始めることができ、今年(2023年)で10年目を迎えています。

 同時に、まだ理解されているとは言えない家族介護者の心理について、機会をもらうたびに話をさせてきていただいたのですが、それだけでは、なかなか広く届きにくいので、2020年に、このnoteを始めました。

 このnoteの目的の一つは、家族介護者の心理的支援の必要性を、できるだけ広く伝えるということですが、同時に、介護に関することを、なるべく理解してもらえることも目指しています。

 もちろん、家族介護者支援の実践に関しても、介護のことについても、今も学んでいる最中でありながらも、同時に伝えることもしているわけですから、微力な上に未熟なことはありつつも、毎回、記事を書くときもベストは尽くしてきました。

2023年 5選

 2023年も、基本的には毎週2本ずつ記事を書いてきました。

 皆さんに読んでいただき、時にはコメントもしてもらいながら、そうした読んでくださっている感触があるからこそ、書き続けられているのだと思いますが、このnoteは、昔の記事ほど、読まれなくなる傾向が強いようです。

 今年(2023年)も、約100本の記事を書きました。

 その中で、年末を迎え、今読んでも、介護について考えるには、もしかしたら、意味があるのでは、と思えるような記事を、自選ですが5つ選びました。

 もし、未読の方で、興味を持っていただければ、読んでもらえたら、ありがたく思います。

「介護の大変さを、少しでもやわらげる方法」㉗「迷惑をかけてはいけない気持ち」を少しゆるめる。 

 この「介護の大変さを、少しでもやわらげる方法」シリーズは、この言葉通り、家族介護者の負担や負担感を、やわらげる方法を提案しています。さまざまな分野から、参考になりそうなことを紹介させてもらっています。

 これも、3年かけて、27つ目の方法を提案することができたのですが、この方法は、「意識を変える」こととはいえ、かなり難しいのですが、少しでも出来れば随分と気持ちが変わるでしょうし、社会的な問題にもつながることだと思います。


「家族介護者支援について、改めて考える」⑰「介護者が識別されない状況」について。

  この「家族介護者支援について、改めて考える」というシリーズは、自分自身が「家族介護者の心理的支援」として「介護者相談」を続けているのですが、そうした中で、改めて「家族介護者支援」の社会への広がらなさと、支援の難しさのようなものを考えることも増えてきました。

 それで、この記事は17回目になるのですが、主に認知症によって、介護をされる方(要介護者)が、介護をする人(家族介護者)のことを、誰だかよく分からなくなる状況について、考えてみました。

 それは、こうして検討する、といったこと自体が失礼になるほど、その状況には、言葉にできないような落胆や悲しさや戸惑いなど、さまざまな感情があるはずですが、これまで、このことについて、それほど深く思考されていないように感じました。自分ができることは小さいのですが、改めて考え、記事にしようと思いました。


「介護について、思ったこと」㉒『コロナ禍以降の「通い介護」の変化』

 この「介護について、思ったこと」は、そのときどきに起こった、介護に関する出来事について感じたこと、考えたことを書こうと思いました。

 この記事は、コロナ禍以降の変化についてです。在宅介護についても、デイサービスやショートステイが利用できなくなったり、という大きな変化があり、家族介護者にとっても負担が増えることになりました。同時に、施設入所していても、面会が禁止になったところも多く、「通い介護」をしていた家族介護者にとっては、「行きたくても行けない」状況が続きました。

 現在も、コロナ禍は収束したとはいえず、面会禁止から、時間が制限されるとはいえ面会が可能になる変化があるとはいえ、以前とは介護をめぐる状況が変わってきたのは間違いありません。

 特に「通い介護」に、コロナ禍が与えた影響について、考えてみました。


介護の言葉㉘「認知症」という呼び方の再考

 これは、すっかり定着した「認知症」という言葉についての記事です。

 以前の「痴呆症」という言葉よりは、はるかに適切な言葉だとは思うのですが、当初、「痴呆症」にかわる名称として、意見を募った際に、最も多かったのが「認知障害」だったことを知り、その方が、症状を正確に表す言葉だと、改めて思いました。

「認知症」という言葉が定着することにより、「認知」という言葉の意味合いが、微妙に歪んで広まっていることもあるのではないか、という思いもあり、こうした記事を書きました。


「介護について、思ったこと」㉓「介護疲れ」と「介護殺人事件」を再考する。

 この約20年間、介護保険が始まってからでも、「介護殺人事件」は。明確に減少傾向を示していません。さまざまな研究によれば、今も「2週間に1件」のペースで、「介護殺人事件」が起こっています。

 私自身が、元・家族介護者であり、今も、介護者支援に関わっているので、そうした事件への関心も高く、そのために、こうした事件が減らないと思っているだけでは、と考えたこともあったのですが、事実として、減少していないようです。

 それは、こうした事件のたびに、その原因として語られる「介護疲れ」というもの自体も、実は正確に理解されていないように、介護者自身の心理がまだ広く分かられていないことが、事件の減らない要因になっているのでは、と考えて、この記事を書きました。



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 この記事を読んでくださり、ありがとうございました。もし、お役に立ったり、面白いと感じたりしたとき、よろしかったら、無理のない範囲でサポートをしていただければ、と思っています。この『家族介護者支援note』を書き続けるための力になります。  よろしくお願いいたします。