風丘春稀

小説家を夢見てフリーゲーム制作者から転身。執筆活動を始めました。好きなジャンルは、ホラーやファンタジー系。趣味が合う人は、是非フォローよろしくお願いします。

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    自分の好きな作家さんや小説について語っています。

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    執筆中の作品の情報を公開しています。 (※賞などに応募予定の作品は、規定の関係上タイトルや詳しい内容は書けませんのでご了承ください。

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  • 風丘春稀の本当にあった怖い話

    私が実際に体験した怖い話の記事を連載しています。

  • 呪染3 〜蒼月ノ贄〜《特別編:蘇りの血》

    行方不明になったシャロンを救出した横山太一は、蔓萩山から下山途中で交通事故を起こす。衝突した相手の車は、シャロンが出演する予定であった映画の監督である岡田礼司のものであった。彼の死亡が確認され、シャロンは脳に後遺症を負ってしまい左脚が不自由となり女優業を引退することに。後にその事故の原因は『黒い箱』の呪いによるものであったことが判明する……

最近の記事

【小説紹介】『残穢』読了!

自作品の執筆を続けながら、半月でようやく読了しました! 『残穢』 この作品は、従来のホラー作品に頻繁に登場する『怨念』や『死霊』に直接スポットを当てておらず、その代わり『穢れ』という言葉が多用されています。作中では、亡くなった人が残していった穢れのことを『残穢』と呼ぶようになります。(この辺はかなり複雑なためここでの説明は割愛します) 『穢れ』とは、死、出産、疫病、月経、犯罪などで生じる不浄を意味し、それは人の共同体に悪影響を及ぼすとして昔から避けられていました。主に血

    • 【小説紹介】『ぼぎわんが、来る』三章読了!!

      こんばんはー、春稀です☘️ いつも冒頭はフルネームで自己紹介してますが、今日から気持ちポップにやっていきたいと思います。 ようやくですよ!! 『ぼぎわんが、来る』三章を読了いたしました!!👏 読み終えたのは9月頭…… え? じゃあ何で投稿こんなに遅れたのかって? 申し訳ありません!! 実は、他の小説に没頭していて更新忘れてましたーっ!! ガチです……本当に更新を忘れていました。 人は集中すると、他のこと忘れるんですね……(反省) というわけで今回は、『ぼぎわんが、来

      • 【小説紹介】『ぼぎわんが、来る』二章まで

        皆様こんにちは、風丘春稀です。 今回は、映像化もされた超有名な小説『ぼぎわんが、来る』の紹介をします。 大まかなあらすじはこちら…… 現在、第二章まで読了しました! お恥ずかしいことですが、筆者は映画版を見たことはありません。なので、原作とどう違うかの説明は現時点ではできないのでご了承ください!(余裕があれば鑑賞します!) 感想書くのは全部読んでからで良いかと思ったのですが、もう一章の段階からあまりにも衝撃すぎる内容だったので、我慢できず更新することに…… はっき

        • ゲーム制作活動『引退』について

          皆様、大変な暑さが猛威を振るう中、いかがお過ごしでしょうか? 急なお知らせとなってしまい、びっくりする方もいらっしゃると思います。 次回作の発表をした矢先ですが、唐突ながらゲーム制作を引退させていただくこととなりました。休止ではなく、引退します。 現在、本格的に小説家となるために執筆活動を開始したため、ゲームと距離を置くことを決断しました。また、ゲームで自分の世界観を表現することに限界を感じ、ゲームを作る上でモチベーションのズレが生じてしまったことも原因の一つです。 ま

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          5本
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        • 呪染2 〜憑神ノ社〜《神隠し編》
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        記事

          部屋の中に潜む者②

          この話は前回の『部屋の中に潜む者①』と繋がっています。 まだご覧になっていない方はこちらを先にお読みください。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー その後もしばらくおかしな出来事が続きました。 何度も夜中に前触れもなく目が覚めることが多かったのです。 ですが、家族でもない『何か』を見たことはあの日以来ありませんでした。 そして、小学校に上がると次第に夜中に起きることもなくなっていきました。 もう大丈夫だろう、そう思ったある日のことでし

          部屋の中に潜む者②

          部屋の中に潜む者①

          これは、私が幼い時に体験したお話です。 私が住んでいるマンションは3LDKで、そんなに広くも狭くもないごく普通の部屋です。建てられてすぐに移り住んだため特に事故物件ということでもありませんでした。 私が2歳ぐらいの時にアパートを引き払い、今のマンションに越してきました。それから数年が経ち幼稚園に上がった頃、よく夜中に目が覚めるようになったのです。 当時、暗いのが怖かった私は、良く父親を起こしてトイレまで連れて行ってもらいました。ですが、その日は特にトイレに行きたかったわ

          部屋の中に潜む者①

          呪染3 〜蒼月ノ贄〜《特別編:蘇りの血》【最終話】

          【最終話】生贄  栃木県白河町では暖かな微風が降り注ぎ、春の兆し見え始めていた。あの事故からもう時期2ヶ月を迎える。シャロンは未だ左足に補助装置をつけたままでいたが、もうその感覚に慣れていた。今は自分の体の一部となっている。  太一は2段に重ねた段ボールを抱えながら、大きな白い二階建ての一軒家に入っていった。今日から愛するシャロンと共にこの町で暮らすのだ。彼女は既にエージェントとの契約を切り、正式に役者の人生に終止符を打った。これからは普通の一般人として、新しい生活が始ま

          ¥100〜

          呪染3 〜蒼月ノ贄〜《特別編:蘇りの血》【最終話】

          ¥100〜

          呪染3 〜蒼月ノ贄〜《特別編:蘇りの血》【第四話】

          【第四話】呪い 「何とか手続きしてもらえて良かったですね。上司も早くこの連続失踪事件の片を付けたくてそわそわしてたのか、まぁ、この町の歴史を深く知っているのはあなたぐらいしかいませんから。生憎、あなたには殺人未遂の罪はあっても殺人までは犯さなかったことが決定打になりましたけどね。不審な点は色々ありますけど。このことは、白蘭さんや太一さんには言ってないんですからね。もしバレたら、どうなるか……」 「生憎って何よ。馬鹿にしてるようだけど、私は本当に必要でなければそんなことはし

          ¥100〜

          呪染3 〜蒼月ノ贄〜《特別編:蘇りの血》【第四話】

          ¥100〜

          呪染3 〜蒼月ノ贄〜 《特別編:蘇りの血》【第三話】

          【第三話】孤児 「横山千春、面会者が来てるぞ」  コンクリート製の壁と床に囲まれた薄暗い六畳間の中心に、ぽつりと正座をして座り込む長い銀髪の女がいた。配属されて間もない若手の刑務官、織田実彦(おださねひこ)が、扉に備え付けられた磨りガラスの小窓を開けて彼女の様子を確認していた。無視しているのか、それとも聞こえていないのか、千春は室内にいる時は決まって斜め45度下の床を凝視していた。  

          ¥100〜

          呪染3 〜蒼月ノ贄〜 《特別編:蘇りの血》【第三話】

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          呪染3 〜蒼月ノ贄〜《特別編:蘇りの血》【第二話】

          【第二話】奇跡 「はい、横山です。え、何だって!?シャロンが歩いた?」  青年の大きな声が客室に響く。その直後、ガラッと壮大な音を立てて戸が開き桃華が早足で入り込んできた。太一の電話の内容を気にしているのか、落ち着きがない。 「ええ、わかりました。すぐに行きます!」  携帯を切ると、手際良く荷物をまとめていた。

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          呪染3 〜蒼月ノ贄〜《特別編:蘇りの血》【第二話】

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          呪染3 〜蒼月ノ贄〜《特別編:蘇りの血》【第一話】

          【第一話】残酷 「おい!頼む、しっかりしろ!」    横転した車体と共に体が横を向いている。足に何かが刺さっているのか鋭い痛みが走る。それと共に、硬い物体を打ち付けられたような、ズキっとした痛みが0.5秒刻みで脳に響き渡る。  必死にこちらに向かって大きな声で叫ぶその青年の体は歪んでいた。彼の顔立ちを確認したいが視線の焦点が合わず、世界が自分を軸にして回っているような奇妙な感覚に陥った。目を開いていると強い吐き気に襲われる。

          ¥100〜

          呪染3 〜蒼月ノ贄〜《特別編:蘇りの血》【第一話】

          ¥100〜

          呪染2〜憑神ノ社〜 《神隠し編》【最終話】

          【最終話】神隠し 「うーん………」 太一がシャロンを連れて自室に戻ってきた。部屋には、首をしかめて何かの本をじっと見つめる桃華の姿があった。彼女が読んでいる本は分厚く、いくらか年季が経っているようだ。 「何読んでるんですか?」 「ああ、これですか? 父が都市伝説が好きで、コレクションしてたやつを持ってきたんです。休憩の時とか退屈しないように。この本に、町の都市伝説があるか探してたんですけど、これ、見てください」  太一は、桃華が指差すページを覗いた。シャロンも続いて

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          呪染2〜憑神ノ社〜 《神隠し編》【最終話】

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          呪染2 〜憑神ノ社〜 《神隠し編》【第二話】

          【第二話】壊れた記憶 「あっうっ………はぁ、はぁ、はぁ、うぐっ」  真っ暗な部屋の中で女性の荒い呼吸音が響き渡る。その声の主は、暗闇の中で何かを手探りで探している。  カチッという音と共に眩しい光が部屋全体を照らす。電気をつけたのは太一だ。彼は険しい表情をしながら、ドタドタと足音を立てて部屋の中に入り込んだ。   「あ……」  彼は今にも叫び出しそうな顔で何かを見下ろしていた。シャロンが黒い光沢のあるキャリーケースのすぐ側で、胸を押さえ泣きながらうずくまっていた。

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          呪染2 〜憑神ノ社〜 《神隠し編》【第二話】

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          呪染2 〜憑神ノ社〜《神隠し編》【第一話】

          【第一話】悪夢の覚醒 『ねぇ、何で喋んないの?』 『何で黙ってるの!何か言ったらどう?』 『泣けばいいと思ってるのか!』 『うちらのことがそんなに嫌なの?』 『あっち行って!』 『こっち来んな!気持ち悪い!』 『あんたと一緒に居るだけで周りの人に嫌われる』  闇に閉ざされた場所で、そこにいるはずのない見えない者たちから沢山の罵声を浴びせられる。だが、怖くて声を出せない。『やめて』と言えない。そのたった一言だけなのに、怖くて息が詰まって声に出せない。  その声

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          呪染2 〜憑神ノ社〜《神隠し編》【第一話】

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