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呪染3 〜蒼月ノ贄〜《特別編:蘇りの血》【第四話】

【第四話】呪い


「何とか手続きしてもらえて良かったですね。上司も早くこの連続失踪事件の片を付けたくてそわそわしてたのか、まぁ、この町の歴史を深く知っているのはあなたぐらいしかいませんから。生憎、あなたには殺人未遂の罪はあっても殺人までは犯さなかったことが決定打になりましたけどね。不審な点は色々ありますけど。このことは、白蘭さんや太一さんには言ってないんですからね。もしバレたら、どうなるか……」

「生憎って何よ。馬鹿にしてるようだけど、私は本当に必要でなければそんなことはしないわ」

 夕暮れ時の鬱蒼とした森林の中から2人の女性の声が聞こえる。警部と千春は蔓萩山の山中を歩いていた。まだ目的を聞かされておらず、今のところ黙って千春に着いて行くだけである。

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