生米からつくる『鶏軟骨粥』のレシピ (2021/06/10のおかゆ)
鶏軟骨って、焼くか揚げるかしかないものだと思っていました。
それがそうじゃないのです、お米と一緒に煮込んでみたらびっくり!コリッコリでおいしいし、おかゆがたっぷり旨味を吸うし、香りもゴージャスな鶏出汁で、めっちゃうま〜〜〜〜!おかゆにできるということは、スープにもできるというわけで、焼き料理も揚げものも得意ではない私にはかなりうれしい発見でした。
お肉屋さんの「鶏軟骨は味が濃いめがおいしいよ」というアドバイスをヒントに、塩胡椒をして一晩寝かせました。たぶんこのしっかり下味をつけたことが成功の秘訣だったと思います。
とろっとろのおかゆに、コリコリ食感。たっぷりのコラーゲンにカルシウム。鶏軟骨のおかゆにメロメロです〜!
コリコリ天国『鶏軟骨粥』のレシピ
調理時間:(鶏軟骨に下味:一晩)+(おかゆ :約1時間)
目的:疲労回復、カルシウム補給、美肌
【 材料 】(2人前)
▶︎ 生米 ・・・半合
▶︎ 水 ・・・750ml
▶︎ 鶏軟骨 ・・・100g程度
▶︎ ネギの青いところ・・・1本分
▶︎ 生姜 ・・・1かけ
▶︎ 塩 ・・・小さじ1
おこのみで
▷ 五香粉、クコの実(水で戻しておく)
*鶏軟骨は胸骨の「やげん軟骨」を使用しました。串焼きにする小舟のような細長い形の部位です。唐揚げにする丸い形の軟骨は、ひざ軟骨の「げんこつ」。どちらもそれぞれおいしいです。
*トッピングにはネギ、かいわれ、黒胡椒、山椒、柚子胡椒などもおすすめです◎
*「五香粉(ウーシャンフェン)」は、ルーロー飯や、少し前から日本でも流行っている台湾唐揚げ「鶏排(ジーパイ)」と同じスパイス。鶏肉と相性抜群!機会があれば是非お試しください。
【 作り方 】
★鶏軟骨に塩胡椒(分量外)を揉み込み、冷蔵庫で可能であれば一晩寝かせる
①厚手の鍋によく研いだ米、水気を拭き取った鶏軟骨、水750mlを入れ中火にかける。このときフタはしない。
②生姜を薄切りに、ネギを斜め切りにして鍋に入れる。
③鍋に白い泡がふつふつと立ったら、鍋底から米粒をはがすようにおたまでゆっくりまぜる。鍋にお箸を渡してフタをした状態で、弱火に30分かける。
④さっとアクをすくい取り、塩で味をととのえる。鍋全体をゆっくりとまぜたら、火を止める。フタをして10分蒸らす。器に盛りつけたら完成!
【 作り方 (詳細)】
★鶏軟骨の下ごしらえ
鶏軟骨(100g)に塩胡椒(分量外)を揉み込みます。可能であれば冷蔵庫で一晩寝かせます。
鶏軟骨にしっかりと下味をつけておくのがポイントです!しっかりめに塩胡椒をして揉み込みます。しっかり味をつけた方がおいしいので、少なくとも数時間、どうしても時間が取れないときは塩胡椒を濃いめにしてよ〜く揉み込みます。
さて、おかゆの作り方です。
①中火
フタつきの厚手の鍋によく研いだ米( 1/2合 )、水気を拭き取った鶏軟骨、水750mlを入れます。
アク取りで水かさが減ることを考えて、若干水分量を多めに設定しました。
フタをせずに中火にかけます。
お肉から旨味を取り出すときは水から煮込みます。
お鍋は厚手のものがおすすめです。今回は宮崎製作所ジオの片手鍋18cmを使用しました。
②香味野菜を入れる
生姜( ひとかけ )を薄切りに、ネギ( 1本分 )を斜め切りにして鍋に入れます。
具としてというよりは、臭み消しポジションで入れました。
どんどんアクが湧いてきますが、最後に脂で固まってスッと取ることができるので、ここでは無視して大丈夫です◎
③弱火
鍋の中がふつふつと沸いたら、沸いたら鍋底から米粒をはがすようにおたまでゆっくりまぜます。
鍋にお箸を渡してフタをした状態で、弱火に30分かけます。
ふきこぼれを防ぐために、菜箸を噛ませてフタをします。
④仕上
さっとアクをすくいとります。
塩( 小さじ1 )で味をととのえます。全体を混ぜて火を止めます。
フタをして10分蒸らします。
蒸らすことで米粒がふっくらして、先ほどの塩が馴染みます。
おかゆの蒸らしが完了したら、器に盛りつけて完成です!
わわわ〜…鶏の香りが……すすすご〜〜い!!!
手羽先や手羽元など、骨つきのお肉を煮込んだときのような、スペシャルな鶏の香りです。
白濁した感じも、見るからに旨味が出てます、って感じ。
彩りを意識してクコの実をちょこん。香りが強いものを乗せても全然負けそうになかったので、五香粉(ウーシャンフェン)をかけました。黒胡椒や山椒、柚子胡椒も良さそう。
臭み消しのネギも生姜も具っぽくなっていい感じです。
気になる軟骨のお味は……
コリコリッ、コリコリッ♪ お肉の部分はじゅわ〜…!めっちゃおいし〜〜〜い!
鶏軟骨って焼きすぎるとボリボリ・ゴリンゴリン、みたいな気難しい食感になってしまうから難しいな〜と思っていました。でも、これだけ煮込んでも軽やかなコリコリ食感が維持できるだなんて、焼くより煮込む方が簡単かも。
もちろん鶏の旨味を吸って吸って吸いまくったおかゆ部分もメロメロのおいしさ。
下味の塩胡椒を他のスパイスに変えてみたり、香味野菜をセロリやにんにくにしてみたり、いろんな広がりがありそうです。
近いうち、また作ろうっと!いい出会いでした〜〜〜〜!
今週のおかゆ
2021年第23週目(2021/06/07〜2021/06/13)のおかゆのテーマは『仕込み粥』。
明日の朝にたのしみをつくる!浸す、漬けるなど、前の晩から仕込みをして、翌朝のたのしみをおかゆで作ります!
6月7日(月) 香ばし〜い『玄米ルイボス茶粥』△
6月8日(火) 早起きしたくなる『卵黄の醤油漬けのせ粥』
6月9日(水) 暑い日は汗をかこう!『青唐辛子粥』
6月10日(木) コリコリ天国『鶏軟骨粥』
6月11日(金)
6月12日(土)
6月13日(日)
どんなおかゆに出会えるかたのしみです。ごちそうさまでした!