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【愛着障害・うつ・AC】両親と和解はしたか
noteの記事に上げるテーマをいくつもストックしています。
気になりながら、いつか書こうとしてまだ書いてなかったこのテーマについて、今日、夏至の日に、思い浮かぶことを書いてみようと思います。
私は両親と和解したのか。
二十年あまり心理療法を受けてきて、はじめは両親との和解をテーマにしてきましたが、さいきんは自分との和解に関心が移ってきています。
自分を許し、自分を愛せるように。
いまの自分でいい、と思えるようになってから、私を傷つけるものとは徹底して闘う覚悟ができたように思います。
もう弱い私じゃない。
両親との和解がすすみ、自分との和解がすすんで現実をリアルに感じられるようになった今だからこそ、あらためて傷つけられてきたことへの怒りがフツフツとして湧いてきます。
怒りの感情は嫌われ者あつかいされます。
子供の時から、怒ってはいけない、泣いてはいけない、感情はいけないもの、という教育でした。
しかし怒りの感情は踏みつけられた自尊心を回復し、人生を前に進める大切なエネルギーです。
怒りを抑圧していると、ぼんやりして現実感や生きている実感、ほかの喜怒哀楽の感情もなくなって、やがて身体が日常生活から解離して社会生活ができなくなります。
さまざまな苦痛や困難を引き起こします。
感情が私たちのこころと身体を周りの現実とつなぐ役をしているのです。
現実とコンタクトしていられるのは、感情が生き生きと働いているからです。
感情を抑圧していると、現実から乖離していきます。
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とくに怒りを抑圧していると鬱っぽくなって、こころと身体が病んできます。
うつ病の人は絶対にアンガーマネジメントをしてはいけません。
私も病んでいる期間が長かったのですが、病が癒えて現実に戻ってきたいま、当時のことを振り返って言えることがあります。
たとえ話的な言い方をすれば、病んでいることは、自分の世界にチミ魍魎を住まわせて、一緒に暮らしているようなものだと思います。
チミ魍魎は囁きかけます。
「おまえには価値はない」「居ない方がいい」「迷惑な存在だ」「だめだ、だめだ、だめだ」
これ、誰の声でしょう?
取り込んだ私の養育者の声じゃないでしょうか。
怒りを抑圧していると、健康さや幸せな人生を失って、チミ魍魎のいる世界に堕とされます。
二十年うつ病のかたのnoteを読ませていただいきましたが、この人もチミ魍魎のいる世界に住んでいると思いました。
「おまえをボコボコに殺ってやる」
この人のチミ魍魎は、そう呟いているように思いました。
虐待的な環境で生育された方かもしれません。
こころ中に愛してくれる存在を取り込むことができなかったのですね。
うつ病の人は100%怒りの感情を抑圧していますよ。
感情が感じられなかったらどんよりして、生きる気力も無くなります。
感情こそが、生きるエネルギーと言えます。
思考の歪みを修正しても本質は変わるものではないです。
感情にアプローチすることや身体の叡智にふれることが、より本質的な癒やしに繋がるのだと思います。
で、私は両親と和解したのでしょうか。
さいきんは両親のことが気にならなくなって、目の前のことに専念できるようになっています。
両親にどれだけ束縛されてきたのか、っていうことですね。