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【うつ・適応障害】ひと休み/収穫の秋がきた
明日は秋分だし、一区切りのタイミング。
父のねむる京都東山七条の方角にむかって、ぶつぶつ独り言を言うんでしょう。
生前の父への恨み言はいっぱいあって顔も見たくないほどだったのですが、亡くなって三十年も経ったいまは、私をいちばん守ってくれて助けてくれる心の拠り所になっています。
時間の経過とともに、死者への気持ちは変わるみたいです。
怒りや悲しみは薄まって、懐かしさだけが年々、増していくようです。
旅行でふらっと訪れた南の島、石垣に十六年住むことになりました。
長いようですが、自分を振り返るのに必要な年月だったし、こんなに遠くまで来たのは物理的にも心理的にも両親から距離をとる必要もあったのでしょう。
長い旅を終えた私の心は余分なものは洗い落とされて、いま再び故郷に向かっています。
治療生活を二十年、送っていましたが、ブレイクスルーとも言える大きな転機がニ、三年前に起こりました。
その発端は信じていた人からの裏切りという、一見マイナスに見える形で起きました。
その出来事は上手く行っていたように見えた日常を大きく突き破り、私は鬱になって寝込むダメージを受けて、いつ再起できるのかと先行きが見えなくなっていました。
しかし、その事件が起こったことが切っ掛けとなって、両親との間にまだ残っていた未完了の問題を一挙に解決することが出来ました。
そして、滞っていた人生の課題は、その解決に向けて大きく前進しました。
その事件がいま起こった事には意味があったことに気づきました。
いまは私を裏切った人、悪役を買って出てくれたその人にも感謝の気持ちがわいてきます。
すべてはうまくいっている?
長かった治療生活も、そろそろ終わりです。