メタル君の「今日の精神医学豆知識!」(381)-(385)
皆様、こんにちは。鹿冶梟介(かやほうすけ)です😆
1月も本日を含めてあと4日!
もうすぐ春…と言いたいのですが、今週は寒い日が多かったですね。
早く暖かくなってほしいのですが、2月ごろから気になるのが花粉症です。
小生は5年ほど前から花粉症になってしまい、毎年2月から4月は抗ヒスタミン剤を飲んでいます。
今年もザイザルさん、頼りにしていますよ!
メタル君の「今日の精神医学豆知識!」は、X(旧: twitter)で毎朝8時にアップしております(元旦よりツイート再開!)。
X(旧: twitter)民の皆様も、X(旧: twitter)では語りきれなかった【メタルのおまけ】がございますので、ご興味があれば本記事を是非お読みください!
【今日の精神医学豆知識集!(その77)】
【メタルのおまけ】
ちなみに画家のヒエロニムス・ボスはこの阿呆船をテーマにした絵画を描いているよ。七つの大罪のうちの「大食」を意味するこの絵画は、なんとも不気味な作品で、マストに括り付けられている鳥肉をナイフで切ろうとするもの、嘔吐しているも、巨大なスプーンを持つ者、酒を飲む者…と支離滅裂な内容だよ。興味があったら調べてみてね!
↓ヒエロニムス・ボスの代表作、「快楽の園」のポスターです!
↓小生がまとめたボスに関する記事です!ボスの作品は幻視芸術なのでしょうか?
【メタルのおまけ】
愚者の塔はオーストリア皇帝のヨーゼフ2世によって建てらたよ。ヨーゼフ2世はご存知マリーアントワネットのお兄ちゃんだよ。ちなみに彼は天才音楽家モーツアルトを宮廷音楽家として雇っていたよ。映画「アマデウス」にはモーツアルトとヨーゼフ2世が登場するから、興味のある人は是非観てみよう!
↓映画アマデウス、名作です!
↓そして、映画アマデウスを精神医学的に考察した記事です。是非、ご高覧を!
【メタルのおまけ】
Hoche Aは法学者のKarl Lorenz Bindingと共に書いた著書の中で、「Lebensunwertes Leben」という言葉をはじめて使ったよ。意味は「生きるに値しない命」…。Hocheらは疾病または重症ゆえに助かる見込みがない者、治療不能な知的障害者が「Lebensunwertes Leben」に該当するとしたよ。現在は知らないけど、当時のドイツは経済効率と命の選別を結びつけて考える傾向が強かったらしいね…。
↓Hocheの考えがのちにこのような悲劇を生みました。
【メタルのおまけ】
利口ぶり阿呆は釣合痴呆とも訳されるよ。しばしば知的障害者に対して用いられる用語だけど、天才と凡人の比較においても当てはまるね。要するに”背伸び”や”知ったか"ということなんだろうけど、このような態度を続けるのはしんどいよ。相手がどんな人でもはやり等身大の自分で接した方が長い目で見たら良いと思うな。
↓ブロイラーの著書です(小生ももってます)。しかし、利口ぶり阿呆はいかんでしょ…😅
【メタルのおまけ】
サバン症候群の優れた能力というのは、驚異的な記憶力、曜日や暦計算、音楽を一度聞いただけで再現できる、などが挙げられるよ。なんだかすごい能力でカッコいいけど、実生活では応用がしにくいことが多いよ。ちなみに、放浪の天才画家である山下清も「直観像記憶」という能力をもつサバン症候群だったらしいね。
↓サバン症候群と言えば、映画レインマンですよね!
【メタル君の考察】
今回は「愚」に関してツイートしたよ!
今回紹介した言葉からもわかるように、以前は精神障害者に対して悪口とも言えるような言葉があてがわれていたんだよ。
それにしても、全体をあらためて見てもなんだかひどい言葉ばかりだよね…。
日本も20年ほど前には、高齢者の認知機能障害(認知症)に対して”痴呆”という言葉を使っていたけど、これもあまり良い言葉ではな無かったよね…。
色々な精神医学用語の歴史を調べると、精神障害者への偏見の歴史も知ることになるね…。
これからもビシバシマニアックな精神医学ネタを提供するぞ!
↓このお茶碗で食べたら、何だか元気が出そうです!
【X(Twitter)】
X(Twitter)もやっています!宜しけば、絡んでくださいな☺️