メタル君の「今日の精神医学豆知識!」(341)-(345)
皆様、こんにちは。鹿冶梟介(かやほうすけ)です😆
12月になりましたね!
今日は12月3日。
123...、なんだか嬉しいですね(小生だけ?)😅
ちなみに12月3日は奇術の日らしいです。
その由来は1(ワン)、2(ツー)、3(スリー!!)というマジック(奇術)おきまりの掛け声によるものです。
本記事でも皆様を奇術の如く精神医学ネタで魅了したいです!
ご存知の様に、メタル君の「今日の精神医学豆知識!」は、X(旧: twitter)で毎朝8時にアップしております。
X(旧: twitter)民の皆様も、X(旧: twitter)では語りきれなかった【メタルのおまけ】がございますので、ご興味があれば本記事を是非お読みください!
【今日の精神医学豆知識集!(その67)】
【メタルのおまけ】
緊張病における「心理枕(または精神枕)」は昔の精神医学の教科書ではよく扱っていたけど、最近は緊張病自体が少なくなったからあまり記述は見られなくなった気がするね…。
↓枕にしたい、モフモフのメタルくんです!
【メタルのおまけ】
蝋屈症は随分前にも紹介したカタレプシー(catalepsy)や強硬症と同義だよ。緊張病で見られるけど、器質性の脳疾患(脳炎など)でも見られることがあるよ。
↓以前も紹介しましたが、怖そうな映画ですね!
【メタルのおまけ】
衒奇症はいろんなタイプがあるよ。さっき紹介した心理枕 (psychological pillow)も衒奇症に含まれるよ。この他にも、片足でずっと立っている、芝居じみた挨拶なんかも衒奇症に該当するよ。しかし、知的障害や自閉スペクトラム症でも奇妙な行動を取ることがあるから、衒奇症だけではやはり統合失調症とは診断できないと思うよ。
↓これは衒奇ではなく元気です。
【メタルのおまけ】
前述のように表情は精神医学ではそれほど重視されていないけど、AIが発達した現代であれば機械学習で患者さんの表情をもとに「顔診断」が可能になるかも知れないね。統合失調症ではないけどAIでうつ病を顔診断する…、という研究がされてるってさ。
↓美顔すると、うつ病は治るのでしょうか…。ちなみに家内がよくこれを使ってます。
【メタルのおまけ】
致死性緊張病は抗精神病薬(ドパミン受容体阻害剤)を投与すると症状はかえって悪化するよ。ベンゾジアゼピン系が有効の場合があるけど、それでも治療困難な場合はECT(電気けいれん療法)を用いて治療するよ。いずれにせよ、早期診断が予後を左右するよ。
↓「lethal(リーサル)」と言えば、リーサル・ウェポン。
【メタル君の考察】
今回は「緊張病」に関してツイートしたよ!
緊張病はカールバウムが提唱した概念で、後にクレペリンが統合失調症に含めたんだけど、近年では統合失調症だけでなく、感情障害や身体疾患の前駆症状としても現れることがわかったよ。
だからDSM-IVまであった緊張病型統合失調症という概念はDSM-5においては、緊張病というカテゴリーに含まれるようになったよ。
ある意味カールバウムの概念が復活した形だよね!
このように精神疾患の診断は時代と共に変化するから、ちゃんと勉強しないと時代の流れに置いていかれるよ…。
とは言え、緊張病の例からもわかるように、結果として昔の分類方法の方が正しいという場合もあるから、最新の知見だけでなく昔の精神医学も勉強するべきだと僕は思うな!
これからもマニアックな精神科ネタをビシバシ紹介していくぞ😉
↓メタルスライムのクリアファイルだそうです!
【X(Twitter)】
X(Twitter)もやっています!宜しけば、絡んでくださいな☺️