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メタル君の「今日の精神医学豆知識!」(476)-(480)

皆様、こんにちは。鹿冶梟介(かやほうすけ)です😆

小生の最近のちょっとした悩みを聞いてください…。

noteのフォロワー様は、従前通りジワジワと増加を呈しておりますが、なぜかXのフォロワー様がなかなか増えていないです...😱

2ヶ月ぐらい前にXで「春のバン祭り」があり、以後いわゆるスパム系(あるいはその疑いをかけられる)アカウントが凍結されまくったようですが、その影響でしょうか…?

さらにフォロワー様の数だけでなく、インプレッションもかなり減っていますね...😰

無課金だと拡散力(インプレ?)が小さいのでしょうか...?🤔

そう思うと、名前の横につく"青いバッジ"が欲しぃ...😖

いえいえ、いけません!

X(Twitter)もnoteも始める時は無課金でやると決めたので、初志貫徹したいとおもっています😤(<=自分に言い聞かせ)


メタル君の「今日の精神医学豆知識!」は、X(旧: twitter)で毎朝8時にアップしております。

X(旧: twitter)民の皆様も、X(旧: twitter)では語りきれなかった【メタルのおまけ】がございますので、ご興味があれば本記事を是非お読みください!


【今日の精神医学豆知識集!(その96)】

476.ウェルテル効果はマスメディアの自殺報道により自殺者が増えることだよ。由来はゲーテの小説「若きウェルテルの悩み」。当時この小説の若い読者が、主人公ウェルテルと同じ方法で自殺したそうだよ。海外では俳優ロビン・ウィリアムズの自死による同効果が起こったよね…。

【メタルのおまけ】
2018年に報告された論文では、ロビンの死後に約10%自殺率が上昇したそうだよ...。著名人の死は社会的な影響が大きいね...。医者役をよくやっていたロビンだけど、自身の死が多くの人々のメンタルヘルスを悪化させたことについては知らなかったんだろうね...。

↓ロビン・ウィリアムズの自死によるウェルテル効果を科学的に検証した論文をご紹介してます。是非、ご高覧を!


477.パパゲーノ効果はマスメディアが"自殺を思いとどまった症例”を紹介することにより大衆の自殺行動を抑制する効果だよ。由来はオペラ「魔笛」に登場するパパゲーノだよ。でもパパゲーノ効果を証明する十分なエビデンスはウェルテル効果ほどないんだよね。

【メタルのおまけ】
少し話はそれるけど、米国ではラッパーのLogicさんが「1-800-273-8255(自殺ホットラインの電話番号)」という曲を発表して自殺抑制につながった...という研究報告が出ていたよ。鹿冶さんの記事でも紹介しているから、興味がある人は読んでみてね!

↓Logicさんの曲の自殺抑制効果を検証した論文紹介です。是非、ご高覧を!


478.モーツァルト効果って知っている?モーツアルトに代表されるクラシック音楽を聴くと頭が良くなる効果だよ。1990年代に話題になった現象なんだけど賛否あったよ。ラットを使った研究ではモーツアルト効果は確認されたけど、人間の赤ん坊による実験では効果はなかったそうだよ。

【メタルのおまけ】
モーツァルト効果を言い出したのはフランスの耳鼻科医アルフレッド・マティスさんだけど、この効果を有名にしたのはNatureに掲載された心理学者ラウシャーらのレターだね。このレターによると、大学生にモーツァルトの「2台のピアノのためのソナタ ニ長調」を聞かせたところ、スタンフォード・ビネー式知能検査の点数がアップしたって!僕もモーツァルトを聴こう!

↓モーツァルトと言えば、映画アマデウスですよね!

↓映画アマデウスについてもnote記事を書いてます。是非、ご高覧を!


479.ルーピング効果(looping effect)は、Hacking Iによって提唱された概念で、ある病名や疾病分類が設定されると事例数が増える現象のことだよ。具体例としては最近の精神疾患診断基準改定後から発達障害や若者の精神疾患が増える...、という現象が該当するね。

【メタルのおまけ】
ちなみに、発達障害以外では解離性同一性障害(DID)もループング効果の影響で患者さんが増えたよ(特に米国)。1970年代まではめったにない疾患だったけど、1973年に「シビル(邦題: 失われた私)」というDIDをテーマにした本が出版されると、それまで年間70数件だったDIDがなんと4万件にも増えたんだって。また1981年に出版された「24人のビリー・ミリガン」は日本におけるDID診断に大きく影響したと言われているよ。

↓「24人のビリー・ミリガン」はかなり前に読みましたね。


480.司法神経心理学に「クリスマスツリー効果」という言葉があるよ。これは裁判で弁護士が犯人の”カラフルな"脳画像所見を見せると陪審員たちが妙に納得しちゃう現象だよ。脳の異常と犯罪行為の間には相関があるだけで因果関係があるわけじゃないから解釈には注意が必要だよ。

【メタルのおまけ】
これはある意味「脳至上主義」が生み出した弊害だね。科学によって脳の形態・機能異常が明らかになると、その人の行為も脳の異常に基づく...、と陪審員は考えちゃう傾向があるみたいだね。ちなみに陪審員が被告人(犯罪者)に同情する時に特定の脳回路が活性するという論文が10年ほど前に日本から報告されていたよ。また鹿冶さんが紹介するかもよ。

↓クリスマスツリー…、まだ早いですよね?


【メタル君の考察】

今回は「効果」に関してツイートしたよ!

ウェルテル効果については著名人が亡くなったあとによく検索される言葉だね。

しばしば「自殺は伝染する」などと例える人もいるけど、近年の研究ではこの例えも嘘ではないことが分かるね。

日本でもコロナ禍で著名人の方が亡くなり、ウェルテル効果を心配する声が上がったね。

日本の自殺報道のあり方は今でも問題となっているけど、ニュースを受け取る僕たちも悲しい報道に飲み込まれないよう、Carpe diem(今この瞬間を大切にする)の精神で日々すごそう。

(ちなみに、Carpe diemはロビン・ウィリアムズ主演の映画「いまを生きる」の原題だね🥲)

これからもがビシバシとマニアックな精神医学ネタを提供するぞ!


↓話は変わりますが、ファミコン版ドラクエって、高値で取引されているんですね…🤔


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精神科医・鹿冶梟介(かやほうすけ)
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