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メタル君の「今日の精神医学豆知識!」(81)-(85)
皆様、こんにちは。鹿冶梟介(かやほうすけ)です😆
Twitterで相棒のメタル君(メタルスライム)が、毎朝呟いている「精神医学豆知識」のまとめでございます。
今回は第81回から85回までのネタをまとめております!
今週からnote更新を週3回から週2回に減らしますが、本シリーズはいつも通り毎週日曜日に更新いたします(多分...)!
note民の皆様も、ご興味があれば是非私のTwitterを覗いてみてください☺️
Twitter民の皆様も、Twitterでは語りきれなかった【メタルのおまけ】がございますので、ご興味があれば是非お読みください!
【今日の精神医学豆知識集!(その17)】
81.伝説のロックバンド「ニルヴァーナ」の楽曲に「リチウム」という名曲があるよ。これはフロントマンだったカート・コバーンが双極性障害に罹患してリチウムを内服していた為…、という説があるよ。詳しくはnote記事を見てね!
【メタルのおまけ】
当時、薬物中毒や自殺のため”27歳"で亡くなるミュージシャンや俳優が多く、"天才は27歳で死ぬ"という都市伝説が生まれたよ("27 Club”という)。そして、カート・コバーンも27歳の若さで自死したんだ…。詳しくは、またnote記事で鹿冶さんが紹介するってさ!
↓"27 Club"を題材にした漫画です。かなり面白いです!(カート・コバーンも出てきますよ)
82.「満ち足りた無関心(la belle indifference)」って知ってる?症状が重篤であるにも関わらず、その症状に無関心・無頓着である事だよ。転換性障害(ヒステリー)などでみられる状態だよ。
【メタルのおまけ】
「満ち足りた無関心(la belle indifference)」は、「麗(うるわ)しき無関心」とも訳されているよ。患者さんは苦痛を訴えるけれど、深刻に悩んでいる様子がないからこのような名前がついたよ。なぜ深刻に悩んでないかって?内的不安を身体的症状に転換して、心理的には「解消」した状態だから…、という解釈や、疾病利得、つまり病気であることで何らかの利益があるため…、という解釈があるよ。
↓”belle (ベル: 美しい)”と聞くと、これを思い浮かべますが、ベルサイユのスペルは"Versailles"でした…(でも、美しいです)。
83.ヒステリー性の疼痛(心因性の疼痛)は、1.卵巣痛、2.乳房痛、3.頭頂部痛が古典的症状と言われているよ。これらは古代ギリシャのヒポクラテスの時代から指摘されているんだって。
【メタルのおまけ】
基本的にヒステリーは、ヒポクラテスの時代から「婦人科」の病気と考えられていたよ。しかも、「子宮が体内で動き回る病気」と当時は考えられていたんだって。何だかトンデモない話だよね…。
↓ヒステリー研究といえば、シャルコーですね。
84.昨日紹介したヒステリー性疼痛の中の頭頂部痛は「クラーヴス clavus」と言うよ。限局性の頭痛で、典型的には釘を頭頂部に打ち込んだ感覚、などと表現される。なんだか痛そうだね😖
【メタルのおまけ】
クラーヴスは、「原因不明」「刺すような痛み」という点がにおいて、一次性穿刺様頭痛(アイスピック頭痛)と類似しているね。一次性穿刺様頭痛は神経内科や脳外科の先生が診察するとこが多く、インドメタシンが有効と言われているよ。クラーヴスが果たして一次性穿刺様頭痛と同一疾患であったかは、今ではもう分からないかもね。何故って?それはクラーヴス自体が今や報告されなくなったからね…。紹介してなんだけど、クラーヴスは、もはや死語なんだよね😉
↓え!?合コンって死語なの?
85.取り繕い反応って知っている?記憶障害によって生活に大きな問題が生じているのに、相手に合わせて忘れたことを覚えているかのように振る舞うことだよ。アルツハイマー型認知症でよく生じるよ。
【メタルのおまけ】
なぜアルツハイマー型認知症になった人が「取り繕い反応」を呈するかは諸説あるよ。一つが、人の脳は記憶の欠損を埋めようとする性質があるためだよ。これは、以前紹介した「当惑作話」にも共通するメカニズムだね。もう一つは、「周囲の人を心配させたくない(困らせたくない)」という思いがあるためだよ。「取り繕い反応」に接した家族は、「また嘘をついて...」と不快に思うかも知れないけど、患者さんが「取り繕い」をした本当の理由を知ってほしいな。
↓これ、面白そうですね!映画化もされているようです。
【メタル君の考察】
今回は、ヒステリーに関する記事が多かったね。
ヒステリーとは特有の”ヒステリー性格”を基礎として心因性に生じる反応性ないし神経症性障害を意味するよ。
症状として、知覚障害(視野狭窄、難聴、感覚鈍麻、疼痛、心窩部球症状)、運動障害(失立、失歩、失声、痙攣)、自律神経症状(動悸、呼吸困難、嘔吐、発熱)などが生じるよ。
ヒステリーは神経症の一つで、現代で言うところの、解離性障害や転換性障害に該当するよ。
それからニルヴァーナの名曲「リチウム」についても紹介したよ。
カート・コバーンの死については、過去のnote記事を参考にしてみてね!
↓記事には関係ないですが、スライムのテーブルクロス、ほしい…。
【Twitter】
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