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失敗を生みださない「やってみる」精神

 日々を失敗に怯えて生きるよりは、「やってみる」日常の方が断然楽しい。でもそう簡単に、何かを突然やってみることなど普通はできない。やっていないには理由がある。少なくともそれぞれの人の中で、その理由はとても大きく、自覚していなくとも普段の行動を制限している。
 そしてその制限が、人の行動をますます狭めていく。人はネガティブだから「失敗する」ことばかりを気にするのではなく、そう思うからどんどんそう思う人格になっていくのだ。

 それはあまりにも、つまらない人生へと自分自身を追い込むことである。あまりにも人を、楽しくない日常へと誘う精神だ。大切なのは、失敗すると思うことが失敗を呼び込み、そして落ち込ませるのだと理解することである。
 私たちは失敗した時、それ自体によるダメージではなく、「やっぱりだ…」とか「そら見たことか」とか思うことによる落胆やギャップにより、ダメージを受けるのである。
 簡単な話だ。
 失敗は気にするから、気になるのだ。極端な話、それを失敗だと思わなければ失敗はその人の人生では起こらない。成功者が、「伸びしろ」とか「チャンス」とか「学び」とかに捉え直して前に進むのは、そういうことなのである。

 そしてなお気づくべきは、そういった「失敗が起こってからの心持ち」だけでなく、それが起こる前に生じる余計な心理を、できるだけ抑えることも重要ということだ。
 つまりやる前から「失敗したらどうしよう」が頭に浮かぶのは、もはや失敗の術中にはまっている。なのでそれを排し、「やってみる」こと。まずは手を付けてみること。伸びしろやチャンスや学びになるのだから、むしろいいことだと思うこと。

 そうやって「やってみる」精神を持てれば、失敗は気にならなくなり、それはなどたちの人生にはなくなる。そうして他者にそれを見出すこともなくなっていけば、この世から失敗は消えることにすらなる。
 日々を怯えて生きることはない。それよりもはるかに楽しく建設的な「やってみる」日常は、失敗を気にさせず、それどころか生まないことを、実現できるのである。

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