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仕事には、忘れず「親切心」を持ち込もう
親切心がなければ、仕事というのは務まらないものである。誰かを排除したり、蔑ろにしたり、おいていったり、見ないようにしたりするようなことはすべて、最終的には仕事の邪魔になる。
仕事とは人間で成り立っているものだから、それは人間性を尊重することで結果を出すものだ。人間性を忘れて人に親切にできなくなった人は、少しずつ、仕事というものの本分を見失っていくことになる。
人に親切に。これはもちろん、他人にというだけの話ではない。仕事において、というよりも人生において何よりも大事にしたいのは自分自身である。何も特別なことがなければ、人は自分を可愛がるようにできている。でも時に、それを忘れて自分を犠牲にしてしまうことも、珍しい話ではない。
だから努めて、私たちは「人に親切に」を、自分を含めた全てに、忘れてはならないのだ。親切心とは時に、他人に対して以上に、自分に対して難しいことがある。それを克服しつつ、もちろん、他者への親切な心を失ってはならないのだ。
そうするとそこには、建設的な親切心による、効果的な仕事というものが形作られていくはずである。けして一足飛びに、成果を焦るものではない。前提に親切心がなければ仕事とは言えない。それくらいに考えなければ務まらない。その瞬間は何かを成せたとしても、空しき成果のボロが出る。浅ましき精神の化けの皮が剥がれる。
そうして結局、負の遺産を残す。そうなれば、仕事でいくら成果を得ようともマイナスである。親切心を忘れた代償は、かくも重いのだ。
だから、仕事には親切心を持ち込もう。もちろんそれは自己犠牲ではない。自分に対する親切心の延長に、他者への親切を。そして仕事の成果を出していく。何かと荒みがちな現代社会では、親切心など忘れられがちである。でもそれはいつでも私たちの心根のところに灯るものだ。それを大きく、強くし、自分と他人のいく先を照らしていく。
親切心とはそうあるべきで、そしてそれこそが仕事というものを為す、大きな要素であるべきなのだ。
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