ブルーライトカット眼鏡は意味がない?
この『ブルーライトカット眼鏡』については未だに『結局どうなのか?』が私自身よく分かっていませんでした。意味がないという意見もよく聞きますし。
自宅で液晶画面をながめる時間が増えている方も多いと思います。そこで今回は、最新の状況をふまえ、改めてこの問題について情報を整理してみました。
私は眼鏡屋に勤めていますが、今回はいち消費者として、本当にどうなのかを書こうと思います。なるべく眼鏡屋さんからの情報は入れずに、検討してみました。
また、私は専門家ではないので、なるべく参考にしたサイトも載せています。興味のある方はそちらも読んでみてください。
結論としては
意味はあるようです。ただし、夜間の使用に意味があるようです。
そもそもブルーライトとは
”ブルーライト“とは文字通り”青い光“のことです。
この青い光は太陽光にも必ず含まれており、まったく特別なものではありません。目に入ってもまったく問題の無い光なのです。
実際、ブルーライトが人間の目に特定の病気を引き起こすことを示した研究結果は、今のところないようです。
ではなぜブルーライトで騒ぐのか
理由は大きく2つあります。
下記の①に関しては、はっきりした医学的根拠はないようですが(※1〜※4)、②に関しては米国眼科学会(AOO)が研究結果を示しています。(※4・※5)
①病気のリスクが高まると言われている
ブルーライトは紫外線の次に強い光であるため、目の奥(網膜)にまで光が達し、目の病気のリスクを高めると言われています。
②体内時計を狂わせ、睡眠障害を引き起こす可能性がある
ブルーライトを浴びることで、脳内分泌ホルモンのひとつであるメラトニンの生成が抑制されるそうです。
メラトニンは眠りを誘う効果がある為、夜間にブルーライトを浴びることでメラトニン分泌が抑制され、寝つきが悪くなります。
ひどい場合は睡眠障害を引き起こし、様々な病気の発症リスクを高めると考えられています。
こんな意見も
さらに、ブルーライトが原因ではないのですが、液晶画面を見続ける事で、こんな懸念もあるようです。(※3・※4・※5)
目のかすみや乾燥、眼精疲労を引き起こす可能性がある
原因の1つは、まばたき回数の減少だそうです。当たり前の話ですが、やはり長時間、集中して近くを見続けることがよくないんです。
更にこんな意見も
“睡眠界の権威”とされるスタンフォード大学教授 西野精治先生は、
「たしかにブルーライトには脳を覚醒させる効果があるんですが、睡眠に影響を及ぼそうとするなら、かなり畫面に顔を近づけてじっと長く見つづけるぐらいのことをする必要があります。」
としてから
「スマホを操作しているときはいろんな刺激的な情報に触れますよね。それで脳が興奮して眠れない。そちらのほうが問題なので、スマホを寝る前に触ることはおすすめしません。」
とのこと(※6)。
スマホやゲームなどでは、実際かなり近距離で長時間画面を見る方もいると思います。夜間は刺激的な情報とダブルで危険だという事でしょう。
まとめ
夜間のブルーライトについて、医学的な見解が示されていたのには、正直驚きました。
そして早速、自分のスマホとタブレットの画面設定を変更し、ブルーライトを抑える設定にしてみました。
はい、眼鏡にはこだわりません(笑)
画面の設定変更や、フィルムを画面に貼って対応するのも、ひとつの対策だと思います。
夜間のブルーライトは体内時計を狂わせ、睡眠障害から様々な病気のリスクを高めてしまいます。
まったく良いことがありません。
日本人は世界から見ても睡眠時間が不足していると言われます。
先の西野先生は「時間が確保できないなら、睡眠の質を上げなさい」とおっしゃってます(※6)。
夜間のブルーライトを軽減して、少しでも睡眠の質を上げ、病気のリスクを減らしましょう。
そして、ウィルスに強い身体も、手に入れようと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
※1:「ブルーライトの真実…PCメガネは本当に効果があるのか?!」
※2:「ブルーライトカット・メガネって効果あるの?」
※3:「ブルーライト研究所 by JINS」
※4:「ブルーライトの目への影響 結局のところどうなのか?」
※5:「アメリカ眼科学会(AAO)のブルーライトに関する声明の完訳」
※6:「【再掲】睡眠不足はあらゆる病気のきっかけ。睡眠界の権威が語る“コスパよく眠る方法”」
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