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短編小説。 あいまいに日々を生きるセンセイと、それをめぐる人々の物語。 あいまいな頻度で更新されます。
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#短編

【twilight 第7話】 リバティのノート

【twilight 第7話】 リバティのノート

「あなたの個性派指数は…50!よくいるフツーの人です!」
そんなもんだろうなぁと、スマホの液晶に出た診断結果を見ているセンセイに
「50かぁ…バランス取れてるってことじゃん。いいなぁ。オレなんて85もあったよ。変わり者だって書いてあってさ、やっぱそうなのかなぁオレって…」
困り顔の向こうで得意になっているリバティ。センセイはそれに気づいている。

「オレ、もう一回やってみるよ」
とセンセイからスマ

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【twilight 第5話】ター坊 月のランプ

【twilight 第5話】ター坊 月のランプ

月をかたどったランプの下に並んだ頭が2つ。カウンターの上には芋焼酎のお湯割りが置かれていたが、酒に弱い2人のコップの中身は一向に減る気色を見せない。

「まぁでも、そんなにうまくいかないよな」
一杯目に飲み終えたビールに赤らんだ顔で、そう話すター坊のこれまでの人生がうまくいっていたことは、センセイの知る限りにおいて、ほとんど無い。

「毎日、朝早くから夜遅くまで働いてさ、帰ったら寝るだけ。こんなの

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【twilight 第4話】川面の色

【twilight 第4話】川面の色

市街地を流れる川に架かる橋の上から、センセイは川面をのぞきこんでいた。真下に映り込む真っ逆さまの世界は、時折り風が運ぶさざなみの上で不安定に揺れた。

「純粋な水色なんて、どこにもないのになぁ」
センセイは、子供の頃にしたお絵描きを思い出していた。水を描くときに使う色は決まって水色。川を描くときもきっと、そうしていたに違いない。
しかし、こうやってまじまじと川面を見てみれば、笑ってしまうくらい絵の

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【twilight 第2話】親方 駅前のイルミネーション

【twilight 第2話】親方 駅前のイルミネーション

仕事先の工房で休憩を取っているセンセイの元に、親方が声をかけてきた。

「あのさ、おまえがこの前言ってた、アレなんだったっけ?あの、ほら、カレーにひと振りしたら、うまくなるとか言ってたヤツよ」
「あ、ガラムマサラのことですか?」
「そうそれよそれ。それかけたら、カレーが美味くなるんでしょ?」
「まぁ…僕の好みもありますけどね。家庭の味がなんとなく、お店の味っぽくなるっていうか…」

「おー、いいじ

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