千日手は永遠の心臓 【将棋】
結論から書こう。
千日手によって、将棋は永遠に終らないボードゲームになった。
例えAIがどんなに隆盛しても、将棋は終らないゲーム、至上のゲーム足りえる。
将棋一局の結論だけについて付記するならば、永遠の千日手指しなおし、つまりは永遠に終らない、が結論だ。
この詳細を本文で述べていこう。
千日手
“”千日手は先手後手を入れ換えて指しなおす。“”
たった一行のルールで、将棋がより一層面白く、いやそれどころか唯一無二のものとなっている。
この千日手ルールは、戦後に定められたものであり、千日手ルールがあるから将棋はこれからも命脈を保てるのだ。
一般に、将棋は先手有利だというのが定説である。
だが、千日手という概念導入により、
先手後手の有利不利が限りなく縮少している。
いや、千日手によって優位不利が縮少しているどころではない。
将棋は、その対局に最善をつくせば、永遠に終らないゲームになっているのだ。
ここで「終わる」とは、先手或いは後手、どちらかが絶対に勝つと結論が出ることとしよう。
一手差未満の攻防
ここから先は
1,644字
¥ 200
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?