相手が"欲しがるもの"を書く
川口市出身の自称読書家 川口竜也です!
月日が経つのは早いものでもう12月である。私にとっては、ライターとして働いて早10ヶ月も経ったことでもある。
当たり前ではあるが、入社当初と比べたら、それなりにライターとしての考え方やスキルは身に付いたと思われる。
特にこの検索者が何を求めているのか、何を知りたいのかを考察する点においては、会社に貢献できる程度には身に付いた。
書くのが好き、考えるのが苦手と言っていた時期もあったが、ようやく板に付いてきたと思う。まぁほんの初歩段階だが。
さて、「メモの魔力」などのベストセラーに携わってきた、編集者/ブックライターの竹村俊助さんのインタビュー記事を読んだ。
最近の悩みであり、ライターとしての突破ポイントでもあるのだが、相手が欲しがるものが分かっても、それを満たすコンテンツがなかなか書けないことである。
例えば、どこでもいいから今すぐラーメンが食べたい人に対して、近場のラーメン屋を紹介するのは容易いだろう。
豚骨ラーメンが食べたいという気分なんだよねって言われたら、豚骨ラーメン屋に絞って紹介することもできるだろう。
では、美味しいラーメン屋を教えてくれと言われたとき、何を軸に「美味しい」と決めれば良いだろうか。
それは私基準の美味しいなのか、みんなが美味しいというものなのか。意見が聞きたいのか、ランキングのような数字で見たいのか。それとも2つの店舗を比較検討したいのか。
みんなと言っても、それはお店で食べたことのある不特定多数の声なのか、その道のプロ数名の評価なのか。
比較するのは味なのか、見た目なのか。もしかしたらラーメンの味とは関係のない店舗の内装や店主の人柄も含めるか。食べ終わった後の満足感も考慮すべきか。
つまり、相手が欲しがっているものが分かったとしても、そのニーズを満たすような文章を書かねばならないのだ。
上記の記事で竹村さんが述べているように、ライターたるもの「客が欲しがるものを提供する」という意識が重要である。
それはエッセイとか短歌などの創作には関係がないとも、言い切れない。
前に読んだ木下龍也さんの「天才による凡人のための短歌教室」のなかでも、選評する人が喜びそうな短歌を書くために、下調べをしたというし、実際本でも勧めている。
どこまで行っても"求めている人に求めているものを"という原理原則は変わらないのよね。
それでいうと、自分にしか書けない文章や言葉と言うものは、本当にライターとしての、物書きとしての最終形態なのだろう。
よくよく考えずとも、唯一無二の存在になれと、言っているようなものだから。
まだまだ修行やなぁ。それではまた次回!
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