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新著書がくる!③〜のせられてしまった〜

こんにちは!勝浦です。
来る11月1日(水)に発刊する新著「ひと言でまとめる技術」
その完成までの軌跡をコラムで連載しています。

今日のコラム内容をひと言でまとめると、
「のせられてしまった」です。

さて、編集者との出会いを経て、新しい本を書くことが決まりました。

本を書くときにいちばん大事なのは、
「企画を決めること」です。

企画とは、

①テーマはなにか
②カテゴリーはなにか
③誰に向けて書くのか
④今回達成したいことはなにか
⑤一番残したいものはなにか

…を決めていくことです。

ここに書いていないこと、たとえば、
タイトルはとても大事です。
ですが、ほとんどの場合タイトルは「仮題」として進んでいき、
直前で全然違うものになることもよくあります。
目次もしかりです。

なぜならいくら緻密に設計しても、
書き始めると絶対想定通りにならないからです。

タイトルはいいものを仮置きで考えつつ、
目次も仮で決めつつ、
そこにこだわりすぎないで進めていくことが大事です。

でも、絶対にぶらしていけないのは、①のテーマです。
これは初期段階で相当議論を重ねます。

A:世の中に必要とされているテーマはなにか?
B:それをこの著者で書けるのか?

というポイントがクリアされないと、企画はGO!になりません。

昨日の日記で、さも、あっさりテーマにたどり着いたかのように書きましたが、実際は複数テーマを用意し、どれを書くべきか、新しくテーマを設定すべきかは、議論に議論を重ねました。

でも、そうこうしているうちに、スタートから数えると約半年が経ってしまいました。
メールでやりとりをしていても、なんとなく編集者ものらりくらりです。
「うーん、もうちょっと考えましょうか」
「うーん、もうちょっとど真ん中な切り口はないですかねー」
そんなことを繰り返すうち、ちょっとずつ、イライラが募っていきました。

実は一度だけ
「もう、この企画をやめましょう」
と編集者さんに言ったことがあります。

「企画が前に進まないまま、時間だけが経っていきます。僕もテンションが落ちてしまうので、
今の企画でハマらないならいったん白紙に戻しませんか?」
「勝浦さんは、どうしても書きたいですか?」
僕は即答しました。
「書きたいです。完成形も見えています」
「どうして書きたいんですか?」
「きっと世の中の役に立つと信じているからです」
「なるほど。その言葉を待っていました。役員会、編集会議にかけましょう」
「え?」

ん?のせられている?
もしかして、何かを試されていた?

それは、いつか明らかになるでしょう。

かくして書籍の企画は編集会議を通過し、
執筆がスタートしたのでした。

つづく


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勝浦雅彦
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