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なぜ、大人は学生にだけ問いをたてるのか。

突然ですが、『あなたは今幸せですか?』と質問されたらなんて答えますか?

僕の場合、こうしてネット環境が良い場所で、好きな時にご飯を食べれているので答えは『はい』になると思います。

なぜ、そんな質問したかというと、神奈川県で僕の出身地である大磯町というところが、神奈川県の市区町村のなかで幸福度ランキングがベスト11位という記事を見て、ふと自分に問いかけてみた次第です。
(いいところよ大磯町)

あ

質問に対する回答は人それぞれだと思いますが、
『不自由がないから幸せだと思う』
という僕と同じ考え方をする人は少なからずいると思います。

では、実際に世界的に見て、日本の幸福度はどうなっているか気になって調べてみました。

すると幸せを定義する指標は『身体的幸福度』『精神的幸福度』といった2つの指標があるようです。

身体的な幸福度(子どもの死亡率の低さ、過体重・肥満の子どもの割合の少なさ)は先進国38カ国中なんと、第1位。

それに対し、精神的な幸福度(生活満足度が高い子どもの割合、自殺率)は37位というワースト2位の結果となっています。

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どうして、ここまで精神的な幸福度が日本は低いのかそれは『自由度』と『寛容さ』が他国と比べて日本は低いことが要因として挙げられます。

まず、自由度ですが科学的にも『人は自分で選べていると実感すると幸福度が高まる』と言われおり、日本人はこの自己肯定感が低いようです。

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数字的にも、日本、韓国、中国、米国の高校生を対象に行なった意識調査では、「私は価値のある人間である」という質問に「YES」と答えた割合は、日本人は44.9%でした。(韓国83.7%、中国80.2%、米国83.7%)

まさに半分以下の数字となっています。

自己肯定感が上がれば日本の精神的幸福度が上がるのに、なぜ、日本は自分で物事を選べているという実感が低いのだろうか。

それは『日本の子育て』と『就職活動』にあると僕は考えています。

私達は最初、好奇心モンスターとしてこの世に誕生しますが(虫食べようとしたり、色々な所に行ったり)両親の『これはしちゃダメよ』『こうしなさい』という制約を経て、自我が形成されていきます。

いわゆる、両親の常識が自分の中の常識へと変化するのです。

その両親の制約の判断基準として周りとの子の比較があるように思えます。

例えば、もし小学生1年生の子供が髪を金髪に染めたいと言ったら、両親は同級生との比較をまず初めにすると思います。

仮に自分の子供以外の子がみんな金髪だったら『いいよ』と言うかもしれません。逆に、自分の子だけ金髪になるような始末だと『いいえ』と言うと僕は思います。

なぜなら、自分の子供には立派に育ってほしいからです。その為の子育ての正しい成長しているかどうかの指標として同級生の存在があるのです。

こうして私達の好奇心はいつの間にか、周りと同じような子でいてほしい、という両親の願いを元に段々と消えて無くなってきます。

この時点で両親の言うことを聞く、という物事の選択をする際の基準として1つの言い訳が出来てしまいます。(親がだめって言うんだもん、、、、)

また、どうして大人は学生になった途端に就職活動の質問をするんでしょうか。

学生になって急に聞き始めて、困らせるぐらいならもっと早い段階から聞いてくれれば良いのに、といつも思います。

大学生になった途端、突如始まる就職活動という目には見えないスタートとゴール。(大学1年生〜4年生)

大学1年生になった途端、就職活動の情報を目に触れるようになり、同世代も1人、2人と行動する人が増えていく。

そうして、『私も何かやならきゃやばい』という他人軸での行動が始まってしまう。

これも自分の選択を誰かのせいにしている立派な例だと僕は思います。

加えて、大人からの『将来どうしたいの?』という問いも、急にスピード感を増して増えていく。

問いが増えるにつれて、何か行動しないと、という強迫観念に襲われる。

就職活動が上手く行くのとは裏腹にその行動は自分の意思ですか?と聞かれては少し困ってしまうことばかり。

僕自身、周りがやっていたからという理由以外、就職活動を始める動機は見つかりませんでした。

ここまでくると私達は(僕も含めて)今まで生きてきて、何回自分の意思で選択してきたんだろうと考えさせれます。

僕の人生は自分だけのものなのに、気がつけば他人の意思が多く反映されている。

皆さんが今取り組んでいることはどうですか。自分で決めたことですか?

(『寛容』については長くなってしまったのでまた、いつかのタイミングで書きたいと思います。)

※今年は残り113日。今月は残り20日。3日連続投稿。


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