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【池袋】辛くない、脂っこくない中国料理!?初めての雲南料理レポート

「雲南料理って知ってる?」

あくまで私の経験上だけれど、今のところ100%の確率で「知らない」と返ってくる。
かくいう私も、ついこの間まで知らなかった。

きっかけは、どこからか流れついてくれた増田薫(@masudakaoru_)さんのポスト(ツイート)。

こちらまあまあのボリュームでツリーにまとめられているけれど、ほのぼのしたイラストと美味しそうな料理、読み応えのある内容で一気に読んでしまった。

ぜひ全部読んでほしいけれど、ちょっと今はその余裕がないわという人のために簡単にまとめると、筆者の増田さんが初体験の雲南料理を食べに行ったよ!というレポート。いや、さすがにまとめすぎか。

でも、ここからは私の声も混ざっちゃうのでね、そこはご留意ください。

そもそも雲南(うんなん)は中国の雲南省のこと。

日本では王道中華なイメージのある広東料理や花椒のシビレが印象的な四川料理のように、雲南料理は主に雲南省で食べられている(とされている)料理だそう。

雲南省ってどこだろうって話だけど、ラオス・ベトナム・ミャンマーに国境を面した中国の南。
こう聞くだけで、なんとなくでも温暖な気候と東南アジアな影響がありそうなイメージができるよね?

実際に、さまざまな民族や文化が数多く密集しているため、食文化においても、中国ド真ん中!というよりは、東南アジアの風を感じられる特徴があるのだそう。

さて、何を隠そう、隠してないけど東南アジア飯大好きマンな私。この時点でめちゃくちゃ気になっている。

で、増田さんと同じく「日本人にウケそうなのにあんまり見かけないの何で?」と思ったら、「雲南が居心地よすぎて雲南の人あんまり雲南以外に出たがらない」というんだからもう何それ!だよね。そんなことある!?
でも普及していない理由としては納得だよ。

あー気になる!絶対食べたい!

というわけで、食べに行きましたよっと!

ちなみに、他にもたくさんのエピソードがあるので、後ででもいいから増田(@masudakaoru_)さんのポストぜひ読んでみてね。


都内には、結構あちこちに雲南料理のお店があるけれど、私が選んだのは池袋にある中華食材スーパー「友誼商店」が入ったビルの2階にある「聞声堂中文書店」さん。

ここね、1度来てみたかったからもともとチェックしていたんだけど、雲南料理から検索していたら同じビルがヒット。行くしかない。

初見ではちょっと入りにくい雰囲気があるビルに入っていくと、出た!
半分本屋で半分フードコートの某蔦屋書店もびっくりの、飲食できる書店ガチ勢!!!!

本棚のすぐ隣に飲食用のテーブル席が並ぶ珍しい光景

ざっくり10卓ほどあるテーブルを挟んで、本屋とフードコートに分かれている。愉快すぎ。

ここが日本であることをしばし忘れられそうな空間

食べたことない、見たことない、味の想像がつかない料理が大好きな私にとって、楽しくも悩ましいメニューが並んでいる。

スタッフおそらくオール中国人。なんならメニューも基本的に中国語、ちょろっと日本語。
でも、日本語話せる方もいるし、とてもやさしく迎えてくれるので大丈夫!

てかビャンビャン麺もあるじゃない!中国おでんも!ひゃあ!
どれも気になる…全部食べたい…けどさすがに1人じゃ食べられない……。

というわけで、雲南ビギナーらしく雲南料理の代表格っぽい「薬膳汽鍋鶏スープ(汽鍋)」と「小肉醬米線(肉乗せ米線)」を頼むことに。

このお箸のレイアウトに異国みを感じるね…!

来た!デカい!でも美味しそう!
これ、事前に増田さんのポストで予備知識があったからよかったものの、知識ゼロで来たらどうアプローチしていいのかきっとわからなかった!
でもとにかく美味しそう!見た目と香りでわかる!

まずは気になる汽鍋を。

鶏肉に加えて、なつめやクコも入っているのがわかる。でも、パイタンのような濁りはなく限りなくクリア。香りがいい!

ワクワクしながらひと口飲んでみると、想像以上にすっきりとした味わいと濃い旨味が両立している。不思議!
そこに薬膳の風味が加わって、なんとも美味しい!好き!

汽鍋というのは、鍋を火にかけるのではなく、沸かした湯から立ち昇る蒸気で作る珍しい調理法のスープだ。
詳しい調理法は酒徒さんのnoteがわかりやすいので、気になる方は読んでみてほしい。

ちなみに、酒徒さんは長年Xでフォローしていたけれど、noteをしていたことは汽鍋をきっかけに知った。
中国料理への造詣が深く、親しみのある文章とお家で再現できるレシピで料理をしない人でも楽しめる方だと思っているよ。

ちなみに他にも汽鍋の作り方を見ていると、数時間もかけて作ると書かれているけど、お店で何時間も待たされたわけではない。
とはいえ20分くらいは待ったかもしれない。(実際には計っていないし、店員さんも他のお客さんと談笑していた時間も含めているから適当。)

どの工程まであらかじめやっていて、どのように仕上げて提供されるのかまではわからなかったけど、とにかく美味しかった。
これでOKである。

基本的に汽鍋は、スープを飲むものらしいけど、じっくり蒸された?煮込まれた?鶏肉も美味しいからぜひ食べたい。
そこで登場するのがこの茹でもやしである。

ぜひ勇気を出して山椒も食べてほしい

増田さんのXを読むに、この食べ方は日本人のためにアレンジされたっぽいので本場にもあるのかはわからないけど、山椒が乗った茹でたもやしにスープから取り出した鶏肉をほぐし入れ、お醤油ベースのタレで和えて食べるというモノ。

鶏肉ホロッホロ。フワッフゥ!

この、山椒が!もうすべての食事の良きアクセントになっていて!最高だった!!!
中国料理というと近年では花椒が注目されているけれど、これは実山椒。
爽やかさがとても心地よく、これは普通に食卓の一品として真似したい。美味しい。

ちなみにスープには鶏のぶつ切りを使用しているので、小骨を多分に含んでいるのでご注意を。

そしてなんとなくセットで頼んだ肉乗せ米線。いわゆるお米で出来た麺である。

セットメニューっぽいけど普通にデカい。

米の麺と聞いて、ビーフンやフォー、最近だと台湾・花蓮で食べた米苔目あたりを想像していたけれど、見た目は太めの白滝のような感じ。

そしてこれが!!!思いがけず大ヒット!美味しい!

うどんでもなくこんにゃくでもない、もちもちでプリプリな私にとっては初体験の食感に、心の中で大興奮!面白い!

そこに、甘辛い肉味噌と高菜的な青菜炒めよ?合わないわけなくない?ないね!ないのよ。

汁なし麺のように全体をぐちゃっと混ぜて食べたけど、これが正解かはわからない。でも美味しいから正解。
頼んでみてよかった~!面白いわ~!


中国料理というと辛いとか脂っこいってイメージがあるかもしれないけど、雲南料理の、少なくとも私が食べた料理に関してはまったく当てはまらなかった。

どちらかというとやさしい味付けで、胃腸の刺激になりそうな辛味や脂っこさがないので、日本人にとってもかなり食べやすいのでは?と思った。
スープの薬膳感も、サムゲタンや火鍋に比べたらかなり控えめだし、なんというか身体が休まりそうな印象だったよ!

雲南料理、機会があれば絶対また食べたい!他のメニューも挑戦したい!他のお店も行ってみたい!と思えるほど好きだったので、お店が近くにある人は軽率にトライしてみてほしい!

あと、補足として汽鍋鶏(1280円)小肉米線(200円)と、個人的にはかなり高コスパな価格設定も魅力的。※2024年3月時点
ボリュームもかなりあるので、人とシェアしながら食べられたら最高だね!

ちなみに私が入店してから約10人以上のお客さんが出入りしたけど、全員中国人(中国語を話す人)だったので、異国情緒もハナマル。

さて、というわけで久しぶりにゆっくりと東京に行ってきて、友人たちと会っていた合間に感じた今の東京を、またゆるゆるとまとめていこうと思う。



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