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「アオアシ 34巻」バルセロナ戦 感想・ネタバレ

前巻

どんな本?

『アオアシ』は、小林有吾による日本のサッカー漫画。

Jリーグの男子高校生の階層「Jユース」が舞台で、主人公は愛媛からきた、青井葦人。

彼は東京シティ・エスペリオンユースに入り、プロサッカー選手を目指してる。

この漫画は『ビッグコミックスピリッツ』での連載中で、今は第33巻が発売中。

2020年に第65回小学館漫画賞を受賞、2022年にはアニメも始まった。

アニメはProduction I.Gが制作し、NHK Eテレで放送。

『アオアシ』は、サッカーの技術や戦術だけでなく、人間ドラマや青春の葛藤も描き綴られてる。

登場人物たちはそれぞれに個性や背景があり、成長していく。

青井葦人は、自分の才能に甘えずに努力し、仲間やライバルと切磋琢磨しながら、夢に向かって突き進む。

「Jユース」では一歩前まで教えてくれるが、最後は自分で気が付かないといけない。
その理由は、、

読んだ本のタイトル

アオアシ34
著者: 小林有吾 氏

あらすじ・内容

気後れなんてしない。バルサユース戦開幕!
ユース年代世界最高峰の大会「アルカス・カップ」に出場するべく、
中東・カタールに降り立ったアシト達。

初戦はvs.バルセロナユース!
決戦を前に、「バルサの逸材」デミアン・カントと偶然の邂逅を果たしたアシトは、
バルセロナと日本サッカーの「違い」を知ることになって!?

“世界”への第一歩を踏み出す第34集!!

アオアシ 34

前巻からのあらすじ

アシト達はユース年代世界最高峰の大会「アルカス・カップ」に参加するためにカタールへと向かう。

約20時間の飛行機での移動に耐えないといけない。

身体を動かさない状態。
さらに時差が彼等を襲う。

だから、世界に通用する選手は図太く無いといけないらしいが、、

アシトは飛行機が何で空を飛んでるの理解できずに、ガクブル状態。

なんか、経験値が低すぎて図太いのか判断できない状況。

さらに、海外で活躍するには現地のモノを食べれないといけない。

ジュニアユースの選手が海外に行ったら、食事が合わずに5キロ痩せて帰って来る時とあるらしい。
この点ではアシトは大丈夫そうだな、、

ガツガツ食べてる。

むしろ、大友の方が心配かな?

そんな世界の距離の壁を突破して、カタールに到着したアシト達は、日本サッカーの評価レベルがまだ低いと実感する。

国内では最強と言われているエスペリオンも、バルセロナで文化となっているチームと比べると、まだまだ評価が低い。

でも、それはアルカスカップに集まって来た選手達を見たら、何となく判る。

此処に集まって来た奴等は規格外。

そして、エスペリオンの初戦の相手はバルセロナ。

栗林は、デミアンへのリベンジに燃える。

それを容認し、対バルセロナ戦を想定しての練習をユースの選手達に課して準備をして行く。

感想

中東・カタールで開催される。
ユース年代世界最高峰の大会「アルカス・カップ」に参加するエスペリオン・ユース。

その初戦はバルサ!
トップチームで既にデビューしており、栗林が執着しているデミアンを擁するバルセロナ・ユース。

そのバルセロナの選手達は、ユースの選手なのに代理人が付いていた。
さらにビジネス方面に長けた姉も付いている。

それに戸惑う日本人達。
デミアンの姉、シュリエが言うには、ヨーロッパ圏に構築された育成システムによるビジネスの弊害から選手を守るために代理人を雇っているらしい。

アシト曰く"子供の才能に、大人が金で群がたっり、力で奪い取ったり"するヨーロッパサッカーの負の側面。

ビジネス。

利益を得るためにビジネスは出資する。
その恩恵はサッカーをやりたい子供達を無償で受け入れ、有名選手になったら莫大な恩恵を利益としてビジネスに還元してくれる。

そのためにビジネスは、子供達がほとんど金を掛けずにサッカーが出来る環境を作った。
さらに、大人にも色々なサッカーを通じて恩恵を与えている。
イギリスでは"サッカーは宗教"と言われるのはこの辺りの事を言うのかもしれない。

そしてビジネスは、何もサッカーをやってる子供だけに干渉して来るわけではない。

もし優秀な子供の親が職場に不満を溜めていたら、ホームの街の会社で高待遇で働けるようにチームは動くらしい。
将を射るなら馬から、、

そんなビジネスの手練手管を幼い子供は自身を守れない。
有能な選手が能力を発揮できるように、ビジネスに強い代理人を雇い入れて選手を守る。
そうしないと、才能のある幼い選手はビジネスの荒波に飲み込まれて、散々利用された挙句、能力が下がったらポイ捨てされてしまう。
勿論、親も一緒に。

だが、商売=卑しい事と思っている日本人には難しいだろうと彼女は言う。

そんな緩い環境に居れる日本人が"羨ましい"とデミアンの姉、シュリエは言う。

多分、馬鹿にしているわけではなく、貧しいアルゼンチンで育った彼女は、安全で居られる日本が本気で羨ましいと思っているのだろう。

だがヨーロッパの真似をしてサッカー界を構築している日本もいずれそうなるだろうとシュリエは言うが、、

それに驚くアシトだったが、彼が言うには日本はそうならないと言う。
福田監督がそんな世界にしないで変えてくれると、、

その福田にも、過去編で登場した冴島がバルサのアカデミーコーチとして接触して来た。
その冴島にスタメンを教えろとジャブをかます福田w

冴島は、福田とほぼ同じ時期に引退してから指導者としてのキャリアをスペインでスタートさせた。
金が無い、言葉も不自由な状態で冴島は大変だったが苦労とは考えていなかった。
サッカーを学べる事に充実を覚えていた。
さらに本人のキャリアもバルセロナのアカデミーコーチとして順調にステップを踏んでいた。

来る者拒まずなスペインで指導者として、キャリアをスタートした瞬間から育成論を多く読むことが出来。

色々な人材とも交流した冴島は充実していた。
そんなスペインでのキャリアを歩んでいた冴島は、福田にJリーグのS級ライセンスを獲得しているのかと聞く。

冴島曰く、世界に全く通用しない資格で日本国内の色々な事情を考慮されながら、20代では獲得が極端に難しいライセンス。

日本国内でしか通用しない資格に年数を無駄にさせられる事に、青森で色々とあり変に捻くれて日本を批判する冴島に対して福田は、S級ライセンスを取得して、実績を持った状態で言わないと意味がない。

突然、他の国から仕入れた素晴らしいシステムだと言っても、日本では受け入れられないと言う。

その実績を積む間に、利権にしがみ付く爺さん方に潰されるのが、今の日本なんだよな、、

福田は、日本の問題点も理解しながら国内から変えようとしていた。

そんな福田の下で育てられた栗林、阿久津、アシトを擁するエスペリオンは、ポゼッションサッカーの権化のバルセロナと初戦に対戦する。

エスペリオンはフォーメーション4-2-3-1。
守備の時は4-4-2になるらしい。
誰がトップに上がるんだ?

バルセロナのフォーメーションは4-3-3。

キックオフ直後、プレスをかけるエスペリオンに流麗なポゼッションサッカーをするバルセロナ。

普通のチームならゴール前に選手を集めて硬く守るかと思っていたら、、
エスペリオンの選手達の反応は違っていた。
バルセロナ・ユースの監督、サインサがエスペリオンの選手達を見ていたら、、

皆んな笑っていた。
世界最高峰のバルサはこうじゃなくちゃと、、

そうして、バルセロナからボールを奪ったエスペリオンの選手達はバルセロナ相手に、ポゼッションサッカーを挑む。

エスペリオンのトップチームと満員のスタジアムで対戦したユースの選手達は、緊張を全くしていなかった。
そんなのは、トップチームとの対戦で通過済みだったらしい。

そして今回のラスボス的な選手、デミアン。
メッシと同じ、アルゼンチン出身で幼少期からスペインのバルセロナでサッカーを学んでいたもよう。
滞在は、栗林と入れ替わりのように入ったのだろう。

そのデミアンの普段の言動は、エスペリオンのトップチームの監督、ガルージャの息子。
ユーリが言うように意味がわからない。
自身の中に神がいると言い。
その神の言う事に従っていると彼は、、、
確かに意味がわらない。


アシトと対面しても、アシトを見ておらず。
まるで空気のように上の空のような感じになっている。

インタビューの時には、インタビュー用の顔と頭があるらしく。
頭を指で叩くのが、その引き出しを開ける合図になってるもよう。

そんなデミアンは、この試合では後半から出場する予定らしい。

バルセロナ戦直前で新キャラ登場。

Jr.ユース中学3年生の秋山凛胆(りんどう)。
GKの秋山の弟らしく、アシトを苦手にしている。
でも、ポジションはアシトと同じ左。
バルセロナ相手に大丈夫なんだろうか?

あと、福田の世話人をしていたイーサンはバルセロナのメンタルケアの担当になっており。
バルセロナ戦の時に、花ちゃんと再会してお互いに喜んでいる。

花ちゃん、イーサンに懐いてるな。。

前巻

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