『おなかのカビが病気の原因だった』を読んで
おなかにカビ!?なんとも衝撃的な題名の本だな、と思ったのがこの本の最初の印象です。
(私が読んだのは以下の改訂版ではなく旧版です。)
共感したこと
おなかのカビ(カビの正体についてはここでは割愛)が異常に増殖すると腸内細菌の働きが低下し、免疫力が落ちることになります。
すると、ますますカビが増殖しやすくなるという悪循環が生じます。
お腹のカビが増える大きな原因が抗生物質の乱用や、ピルやステロイドといったホンモン剤の常用という内容に共感しました。
この抗生物質やピルが腸内環境を崩す原因になったかもしれないということについては、私も自身の経験と結びつけ、何回か記事にしてます。
免疫力が低下すると、感染症などを起こしやすくなり、抗生物質を使う機会が多くなります。
すると、抗生物質によって腸内細菌叢がダメージを受け、よりいっそうカビが増殖するという悪循環に陥るということです。
私が潰瘍性大腸炎になったきっかけと考える抗生物質とピルが、やはり腸内環境を悪化させる原因の一つであったことがよくわかりました。
勉強になったこと
あまいものはおなかのカビのえさになり、抗生物質を多用してきた人はすごく甘いものを欲しがる傾向がみられるということです。
さらにおなかにカビがいる人は、パンやケーキ、ピザ、クッキーが好きで、異常に食べたがる人も多く見られるとのこと。
私が甘いものが大好きだったのは、体そのものに『好き』になる原因があったのかもしれないということに衝撃を受けると共に、なんだか納得するところもありました。
そして、パンが腸によくないとはよく聞きますが、その理由がパンをはじめとする小麦製品が、カビを増やすうえ、カビといっしょになって免疫のトラブルを引き起こすから、という事ははじめて聞いたので驚きました。
あと、おなかのカビをふやす原因の一つとして、発酵食品の取りすぎもあるとのこと。発酵食品がプラスに働くのは、カビなどのない、正常なお腹の状態の人に限るということなのでしょうか。
そういえば、近年の発酵食品ブームにのって麹水が体に良いと聞き(←なんでも試すタイプ)、麹を買って作ったことを思い出しました。
あまり美味しくはなかったんですが、体のため〜と頑張って無理して飲んだのにもかかわらず、思いっきり夜中トイレに駆け込み続け、寝れなくなってました。笑
たぶんおなかのカビを大量に増やしてしまったんですね。
きれいな話でなくてすみません。
発酵食品は最近人気ですし、良いイメージですが、万人に良いというわけではないことが分かりました。
病院で異常なしといわれても、症状や状況からおなかのカビの増殖が疑われる場合は、漫然と薬を使い続けるのはやめて、本書で紹介されているカビ退治に取り組んでみるのが良いとのことです。
詳しいカビの退治方法について、本書に分かりやすく書いてあります。図やイラストが多用され、文字も比較的大きめで大変読みやすい本でした。
感想まとめと雑談
私も過敏性腸症候群と診断を受けた時に、この本と出会っていたらもしかすると潰瘍性大腸炎発症を防げたかもしれない、と思いました。
でも、その頃(約10年前)にはこの本は出版されてなかったので仕方ないですね。
この本から学んだことを生かして今後の生活に役立てていきたいです。甘いものやパン。。。やはりお腹の不調を抱えている人にとってはあまりよくないものなんですね。
きっと潰瘍性大腸炎の長期寛解の為の知識として活かせそう。
過敏性腸症候群、炎症性腸疾患、その他薬ではなかなか治らないアトピー性皮膚炎、生理前の不調などの症状をお持ちの方におすすめの本です。
余談ですが、私は書籍はあまり買わずにほぼ図書館から借りて読んでます。
新刊であっても早い時期に予約すれば待ち人数も少ないうちに予約出来て便利なんですよ。
すぐに読みたい場合には新刊や人気のある本だと難しいけれど、急いでいない本の場合は図書館で予約して読んでます。
この本は発行から数年経っているものの、予約がかなり入っていて相当待ちました。
人気の書籍のようです。
最後まで読んでいただきありがとうございましたヽ(*´∀`)