マガジンのカバー画像

小説関連

5
運営しているクリエイター

記事一覧

平成初期までの「お祓い」および「拝み屋」のやり方を聞いた話

平成初期までの「お祓い」および「拝み屋」のやり方を聞いた話

むかし聞いた話だけど

本物のお祓い・拝み屋というのは大体が2人組で、その手法は「呪いがある」と深く信じ込ませてコトに当たる場合と「呪いはない」と否定してカウンセリングする場合の2パターンに分かれるそうな。

そして1人目として依頼人に当たった奴がそいつの性格・性質・傾向を見て「無い」と否定した方が良ければその場でカウンセリングをはじめる

あるいは、1人目が既に「お祓いが生業のひと『らしすぎる』

もっとみる

掌編【かっこいい女性の定義】

「ねえせんぱい。わたし就活してるうちに思ったんだけど、かっこいい女性ってどんなひとかしら」
「そうだな……たとえば、」

 二行連作
 かっこいい女性

そのいち 物おじ
「物おじしない女性ってかっこいいと思うぜ」
「この辺りにカチコミかけられそうなとこあったかしら」

そのに 謎の過去
「謎の過去がある女性ってかっこいいと思うぜ」
「三年分の日記を書いてきたわ。脚色交えてるけど」

そのさん 勉

もっとみる

掌編【切るキル見切る】

「――――我は『切る』神だ。お前たち七人それぞれに我の能力の欠片として『なにかを切る』能力持つ刃物を与えた。存分に力を振るい、最後のひとりになるまで戦うがよい」

「クソ雑なデスゲームに巻き込まれた」「雑過ぎますわね」「もうちょっとなかったの?」「なかったんでしょうなぁ」「勘弁してほしいっす」「帰りたい」「……ぬふう」

「あーとりあえず現状把握するか。お前、お前は能力なんだった?」

「『大見得

もっとみる

【掌編】契約

「ああ、ひどい会社勤めで働くの嫌になったけどニートにも飽きた。もう現世に飽きた。寿命でもなんでも売ってやるからすんごい超能力が手に入るとか、そういう面白い話はないだろうか」

「お呼びかな」

「だれだよお前」

「悪魔だよ。契約の話っぽかったから出てきましたよ」

「おお、悪魔か。じゃあさっそく、寿命売るからすんごいのを頼む」

「了解です。じゃあ残りの寿命を5秒まで削るということで」

「ちょ

もっとみる

【創作】独断と偏見による戦闘シーンの書き方

『……対決の時間がやってまいりました。実況は私、田中がお送りいたします!』

『解説の佐々木です。本日はよろしくお願い致しますー』

『ハイよろしくお願い致します』

『早速ですが今回、とくに前置きなどもなく戦闘シーンに入るようですね』

『そのようですね。疑似三人称視点でキャラが目覚めるところからです!』

 近藤が目を開けると、そこは等間隔に無骨なコンクリート柱が立ち並ぶばかりの、殺風景な廃墟

もっとみる