マガジンのカバー画像

スープ・コラム

105
食べ物の読み物です。
運営しているクリエイター

#有賀薫

料理を楽しむために大事なこと

料理を楽しむために大事なこと

先日、とあるイベントでスープ作家の有賀薫さんのレシピが話題にあがりました。

そこにいた書籍の担当編集者さんが「みんな作ってSNSにアップしてくれるんですけど、それがぜんぜんレシピ通りじゃなくて…」と言っていたのが印象的で(それに対して有賀さんは「本がきっかけで作ってくれたならそれでいい」と仰っていました)。

「スープ・レッスン」の連載を担当していると、みんなが思い思いアレンジしてくれているのは

もっとみる
語る、聴く、観察する。三角形の中に生まれるものと、今夜のごはんどうするか問題

語る、聴く、観察する。三角形の中に生まれるものと、今夜のごはんどうするか問題

先週、Nサロン『家庭料理の新デザイン』のワークショップがあった。この数ヶ月、かなり濃密な打ち合わせをしてプログラムを作り上げた。このワークショップを組み立ててくれた臼井隆志さんの、ワークショップの経緯がnoteがアップされている。(ボツになった案も公開されています)

家庭料理の問診をするワークショップのタイトルは『家庭料理の問診』。三人一組で自分の食を相手に語る、というだけの、極めてシンプルな内

もっとみる
「だし」とは? ~スープの豆知識~

「だし」とは? ~スープの豆知識~

出汁、ブイヨン、フォン、ブロード、スープストック、清湯…これらはすべて「だし」を指す言葉です。

だしとは、簡単に言えば食材のうまみを煮出したり漬け込んだりして、水に移したもの。動物の骨や肉、魚、きのこ、野菜、どんな食材の中にもうまみは含まれています。たとえばにんじんを水で煮て、そのゆで汁を味わってみると、そこにはにんじんのうまみや風味が移っています。つまり「にんじんだし」ですね。「キャベツだし」

もっとみる
アウトプットが一番の学習

アウトプットが一番の学習

リクルートワークス研究所の研究プロジェクト『人生100年時代の学び方』レポートの中で、“学びの進化形”として、私自身について紹介していただいた。私のここまでのキャリアと、スープ作家になるまで何をどう学んできたかという話だ。

積み上げてきた「好きなこと」を統合し、スープ作家という新しい道を創り出す|人生100年時代の学び方

実は私は飲食店で働いたことも一切なく、料理学校へも通ったことがない。いわ

もっとみる