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6月は梅シロップの季節・1


菓子屋に一斉に水無月が並び出すと、6月がやってきたな、と思います。
そしてもうひとつ、梅を漬ける時にも。


大体6月の最初の週のどこかで、梅を漬けます。
連れ合いはお酒が飲めないので、梅シロップに仕立てます。

もう15年以上やっていて、あちこちのお店であれこれの品種を試しつつ、結局はここ、和歌山は月向農園さんの南高梅を予約購入することが最多です。
ちょっとお高いんですけども、一度ここのを使ってからよそのを使うと、やっぱり違うな、と感じて戻ってきてしまいます。

届いた時の梅の写真を撮っておくのを忘れてしまいましたが、こんな感じです。
見事なライムグリーン。梅だけど。


これが、洗う為に水に入れるとこうなります。

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きれい……!

あまりに美しいので、続けてお見せしたく。

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もう、この一瞬の為に毎年ここの梅を買うと言ってもいい。よその梅では、こうはいきません。まるで天上の食べ物を見るかのようです。
一年にたった一度、見る度に、すがすがしく気持ちが洗われる思いがする。奇跡が自分の手の中で起きているようで、こころが打たれます。

これは、ススを塗った卵を水に浸けた時と同じ原理だと思われます。梅の表面にあるごくごく細く短い毛が水を弾く為、空気の層ができて光を反射するのではないかと。

これが、本当に新鮮な梅じゃないと起こらない。そしてこの状態は本当に一瞬で、しばらくすると消えてしまいます。また、手を入れて軽くかきまわしただけでも消えちゃいます。
つまり、ちょっと荒く表面を触っただけでこの毛は取れてしまうということで、きっと収穫時にも梱包時にも丁寧に取り扱われているのだろうなと判ります。


この後、アク抜きの為に水に浸けておく、という手順もあるそうですが、自分はやったことがありません。
上の、月向農園さんのサイトにある通り、新鮮な梅ならアク抜きの必要は無いからです。


シロップのつくり方は、この通り。


各手順の細かいところは、また日をあらためて。



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