【はがきサイズの短編】真珠星 テーマ:真珠
真っ白で、どこか不安げにとろとろとたゆたうくもり空を見ていると、真珠の内側ってこんな感じかしらと思う。
ここではないどこかを探す、青い目をした旅人が、霧深い山あいを歩いていると、靴に小石をぶつけるの。
しゃがんで指でつまむとね、少しくすんだ輝きを放つ美しい真珠だったの。
よく見て。雲の色の隙間から、あたしたちの町が見えるでしょう。
小さなあたしは、旅人の青い瞳を見つけて、空に向かい大きく手を振るの。
そうしたら、彼はもうふるさとを探さなくてよくなった、というわけ。
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こんにちは!高原梢です。
今回のテーマは「真珠」です。
ロマンチックなイメージのある真珠。今回のお題も素敵だわ・・・♡と思い、コトバンクを覗いてみたら、
>古くは心臓病や眼病の薬ともされた。
えっ!?
そうなの?どうやって?
やほーでサッと調べてみたところ、
古い時代、真珠は珍珠とも言われる漢方薬で、粉末状にして飲んでいたそうです。
その効能は眼病、心臓病、頭痛、など様々……。美容にも効くそうで、クレオパトラも真珠を酢で溶かし飲んでいたとの逸話も。肌がなめからになるんですって、お姉さん!
でも、なんとなくお腹壊しそう。クレオパトラは勇気あるなあと思いました。
そうそう、タイトルの「真珠星」は、実際にそういった星があるんですね。
スピカ、というそうです。
スピカ、真珠星、綺麗な名前だな。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
素敵なイラストをお借りしました。
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