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寒い時期におすすめ!保湿効果抜群の入浴方法

寒さも増し、乾燥が気になる季節になりました。
クリームを塗ってもすぐに乾燥してしまい、保湿効果の高いクリームを色々試している方も多いのではないかと思います。

そこで、今回は私が実践している皮膚の中まで保湿してくれる入浴方法について、お話していきます。

キーワードは「昆布」です。

1.昆布の成分

昆布の成分のうち、保湿に関係するものは大きく分けて2つあります。

ミネラル成分…カリウム、ナトリウム、ヨード、カルシウム、マグネシウム、鉄分など。
粘り成分…アルギン酸、フコイダン、ラミナランといった水溶性粘性多糖類。

これらの成分がうまく作用すると、保湿力が高まり、肌荒れやかゆみ、乾燥などを予防してくれます。

2.ミネラル効果とは

湯舟に浸かると、浸透圧によって、お湯は皮膚に入り、それと同時に、皮膚からは体液の主成分であるミネラル分や皮脂が溶け出します。
その結果、入浴後の皮膚は水分がどんどん抜けていき、肌は乾燥してしまうのです。

しかし、昆布を入れたお湯では、皮膚とお湯の濃度差がゆるやかに調整されるため、皮膚からミネラルが流出する量は軽減されます。さらに、必要なミネラル分が吸収されます。
その結果、皮膚のミネラルバランスが保たれ、肌へのストレスが減り、しっとり感が得られるのです。

3.粘り効果

昆布を入れたお湯は、水溶性粘性多糖類の効果でねっとりします。そのお湯は、皮膚表面をなめらかにし、老廃物などをからめとり、皮膚の炎症を抑えたりもします。

粘り成分の一つであるアルギン酸は、すでに創傷被覆材(傷の潤いを保てる絆創膏のようなもの)などにも広く活用されています。実際、動物を用いた実験で、傷が治るのが早まったという報告もあるそうです。

4.昆布風呂の方法

以上のことから、保湿力の高い肌になるための入浴方法は、昆布の成分を存分に発揮できる「昆布風呂」です。

【準備するもの】
約10cm×30cm(約10g~15gが目安)の乾燥コンブを1枚
※だしをとった後の昆布を使用してもいいです。その場合は、上記よりも多めの量を使用します。

①昆布の切り口から有効成分が溶出するので、何カ所か切れ目を入れます
※適当な大きさに切ってからお茶パックなどに入れて使うと、配水管に詰まる心配もなく、お掃除も簡単です。

②入浴する30分以上前に、昆布を湯舟に入れます。
(昆布の成分をしっかりお湯に溶け出させるため)

5.昆布風呂の効果

昆布風呂は、保湿力を高めてくれるばかりではありません。
肌に優しいので、アトピー性皮膚炎などのアレルギー症状がある方にもお勧めと言われています。

また、皮膚や髪への効果だけでなく、リラックス効果血行を促す入浴による保温効果を持続するなど、素晴らしい効果がたくさんあります。

昆布風呂は、ほのかに昆布出汁の香りがするので、自分がお野菜になった気分になれます。
我が家では、子供たちは「おでんのお風呂だ〜」と大喜びで、昆布を体に乗せたりしながら楽しんでいます。
ぜひ、昆布風呂、ご家族で楽しんでみてくださいね。

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