🌱ゲームがしたいから学校を休んでいるって？
不登校の子供に対して
「ゲームがしたいから学校休むんだろ」
という論法がいまだにありますね。
言いたくなる気持ちはわかりますよ。
私も最初はそう思っていました。
でも今は１％正解、９９％不正解だと思っています。
学校に行けなくなる背景には
子供たちの心の疲弊や辛さがあります。
原因や経緯、大小はあれどです。
その結果、学校に行かないことを選択し
家にいる時間が長くなってくると
当然やることがないわけです。
ゲームが好きな子供はいっぱいいます。
「何しよっかな」と思ったら
ゲームに手が伸びるのは必然ですよね。
（大人もスマホいじるでしょ？）
気楽なことで心を癒したいと
無意識に向かっているのかもしれません。
しかし、ずーーーっとその状態かというと
決してそうではありません。
私の長男は一時期
ゲーム廃人のようになってしまいました。
私はゲームに詳しくないのですが
○○というゲームでVIPに入ったとか
実況中継をする有名な方と対戦したとか
よーわからんなぁ💦と思っていました。
ゲーム中毒は困る、廃人になったら困ると
ゲーム機を取り上げたこともありました。
でもその気持ちの陰に
学校休んでるのにゲームなんてもってのほか！
という気持ちがありました。
ゲーム機を取り上げた結果…荒れました。
暴れるということではなく、
長男からは完全に精気がなくなり
笑顔もなくなりました。
細々とオンラインで繋がっていた
友達との交流まで断たれたことで
長男には心の支えがなくなったのです。
ゲーム機は今の子供にとっては
大事なコミュニケーションツール。
私達が子供の頃とは存在意義が違うのだと
その時痛感しました。
その後、制限時間を設けることで、
なんとかゲームの使用を再開しました。
（ここに至るまでが、まぁ大変…
家族間で考え方が合わず大揉めでした💦）
◇◇◇◇◇
ここから先の時間は子供によって違いますが
長男は結構長く掛かった方かもしれません。
しかし、ダイエットにも成功した頃
ぽつりと言いました。
「たぶんゲームが一番好きなんじゃないわ」
（そっか。それに気付いて良かったんじゃない？）
「ゲームしかできることがなかったからやっていただけ。
他のことができるなら、他のこともしてる」
学校に行けなくなり、他人との接触を避けた長男。
恐らく不登校の子供たちの多くは
まず壁を作り自分を防御するのではないでしょうか。
あえて自分の世界を小さく小さく
使うエネルギーを最小限にしていたように感じます。
◇◇◇◇◇
小学校高学年で不登校になった次男も
ゲームをさんざんするようになりました。
そりゃ家には VIP レベルの強者がいるわけで
ゲームをしない選択肢はないわけです。
彼は多くの友達とは交流しませんでしたが
親友２人とはずっと仲良くできています。
（これは本当にありがたい）
それでも、みんなが学校にいる間は
どうしてもゲームになります。
長男とはまた違ったアプローチで
ゲームの世界にのめり込んでしばらくした頃
次男も言いました。
「家にいてもいろいろ考えてしまうから
何も考えず没頭できるゲームの世界に入っているだけ」
以前私は、起立性調節障害に関する記事で
「夜に逃げ込む」
ということについて書きました。
子供たちは昼間に自分の居場所がないと感じ
夜に逃げ込んでいくのと同様の感覚で
「現実が辛いからゲームの世界に逃げ込む」
のではないでしょうか。
そうであるなら
ゲームを取り上げる等してしまっては
彼らは本当に居場所がなくなってしまうのです。
◇◇◇◇◇
とはいえ、やはり長時間は心配…
という親御さんもいらっしゃいますよね。
よくよくお子さんと話し合う必要がありますが
「時間制限を設ける」ということは
家庭のルールとしてあっても良いと思います。
親も子もストレスができるだけ少なくなるよう
設定できるのが一番良いと思います。
あまりに短時間で設定すれば
制限を越えた時に間違いなく揉めます💦
親の立場からすると
やや甘めかな！？と感じるぐらいで
ちょうどいい感じかもません。
我が家の場合ですが、
ゲームの時間以外に、漫画・本の時間も設けました。
電子機器を見るよりは目は休まるし
多少文字は見て欲しいと思ったからです。
大半は漫画で埋め尽くされたとは思いますが(笑)
それでもたまには本も読んでいましたし
悪くなかったかなーと思っています。
ゲームがしたい！という気力が出てきているなら
元気になってきた証拠とも取れますよね。
「ゲームがしたいから学校を休んでいる」
そんなことを言われたら、
「そうなんだ、それは健全ですねぇ！」
で良いと思います。
ゲームの世界に逃げ込んでいる子供たちは
苦しみ抜いてそこに入っています。
上手に見守ってあげて欲しいなと思います。
生活の規律を正すのは、
ゲームの世界から出てきてからで十分ですから。
必要な方に届きますように✨
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