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【創作小説】まわれ!今川やきくん!日本の巻⑺




「♫ あっつがみ!ハサミに い〜ろえ〜んぴつ!ふっふ〜ん♪ふん♪ふん♪…っとくりゃ!」

「♫ ぺっぺっぺぇ〜♪…っちゃん!」



とうとうマイソングにまでしてしまった今川ござる…。どうしてくれようか…。



「♫グレーっの色で!スイ スイ スィーー♪」

「♫ぺぺーっぺ!ぺぺぺ!ぺーぺーぺーー♪」

「♫ぬったら ハサミで!チョキ チョキ チョキ♪」

「♫ぺっぺ ぺっぺ ぺ♪」



まだやるか…?



「♫じんぎ!に入ってないけども!テープを ペッタン!はああ〜!どっこいしょー♪どっこいしょーー♪」



やった…。歌いきった…。作った…。



「よーっしゃ!出来上がったぜーーっ!ペーちゃんの分もな!」

「ペーーっ!」


大きなダンボ耳を 自分の円い両端に装着した今川焼きとオカメインコ。
サムライから今川ダンボへと変身か?


「さあ!シャケ殿!待たせたぜーーーーっ!話を聞こうじゃないか!ガハハ!」

「うむ! しかしその大きな耳を作らなくても、聞こえるだろ?今川やきくん」

「ガハハ!し、しかし!シャケ殿の話は きっと超絶スペクタクルな話になると想像したからなーーっ!これくらいの意気込みで聞かねば!」



想像じゃなくて勝手に創造してる今川ダンボ…。
早く話させてあげなさい。



「ささ!話したまえ。シャケ殿、なぜここへ?」

「今川やきくん。実は…」

「実は…?」



「うっかりだ」

「う…うっかり…?」

「そう。うっかりだ…」



「う…うっかり………八兵衛か…」






続く

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