著作権ってなんだろう?【著作権の基本 試し読み】
「著作権」とはコンテンツの
「作り手」に与えられる権利のこと
もうすぐ夏休み!
普段よりも、スマホやタブレットを触れる時間が増えるタイミングかと思います。だからこそ子どもも大人も「著作権」について学んでおきましょう。
『小学生のうちから知っておきたい 著作権の基本』(宮武久佳 著)より、
第一章「著作権ってなんだ?」より、「著作権ってなんだろう?」を全文公開です。
コピーもスキャンもダメな場合があります
絵や文章、美術、音楽、動画 、映画 などの作品(コンテンツ)には必ず作った人がいますよね。著作権とは、コンテンツを作った人に与えられる権利 を意味します。この権利は、コンテンツを作ったキミだけに与えられるので、たとえ先生や友だちであっても、キミの許可なく、「コピーする」「スキャンする」「録音する」「大勢に送信する」ことはできません。他 人の消しゴムや鉛筆を使うときは必ず「ちょっと借りてもいい?」「使ってもいい?」と持ち主にたずねますよね。同じように、絵や写真、動画などのコンテンツは作った人のものなので、無断でこれらを自分の作品に取り入れることはできないのです。そのように著作権法という法律が決めています。
ただし、学校の授業や家庭内では、許可なく他人のコンテンツを使ってもいいようになっています。だから、キミたちの暮らしの中では、著作権のことを気にする必要はあまりありません。
とはいっても、ぜひ注意してほしいことがあります。スマホやタブレットで、先生や友人、家族以外の多くの人に自分以外が作ったコンテンツを送信してはいけません。著作権法が禁じている場合があります。
「何だか、きゅうくつだな」「もっと自由に世の中のコンテンツを使えたらいいのに」「誰も損しないんじゃないの?」とキミは思うかもしれません。だけど、自分が描いたイラストや国語の時間に書いた感想文を考えてみてください。もしも自分の手による絵や作文が、自分の知らないうちに、誰か他の人がそのまま使っていたり、少し変えて使われていたりしたら、気分のいいものではありませんよね。こうならないようにコンテンツを作った人を守ってくれるのが著作権なのです。
はじめに
権利ってなに?【著作権の基本 試し読み】
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