鮮度の命は「加工」と「出荷」
関西でぶりが好まれるのはなぜ?
ぶりが育つのに最適な水温は18~28度とされています。そのためほとんどの養殖場は温暖な四国や九州にあります。
近年はインフラが整い輸送時間は短縮されていますが、水揚げ→活け締め→加工→梱包→出荷までを産地で行うため、出荷の翌日にお店に並べられるのは関西がギリギリなのだそう。鮮度の良いぶりが食べられるのは関西に住んでいる方の特権と言えるかもしれません。
ぶりがお店に届くまでの裏側お見せします!
生ものですので、いかに鮮度よくお店に届けるかが美味しさの分かれ目。さらに、加工のスピードが鮮度を保つ重要なカギとなります。
関西スーパーのぶりは、活け締め後は港のすぐそばにあるHACCP認定の加工場で出荷作業までが行われます。ここでも鮮度を保つ工夫が凝らされています。
味を落さないためのもうひと手間
関西スーパーでは、真空にする際切り身にドリップを吸うシートを敷くようお願いしています。ドリップが流れ出ると生臭さや変色、細菌発生の原因となります。
一見小さな工程に見えますが、それでもコストがかかります。しかしこのシート1枚にも鮮度を保つ重要な役割があるため省くわけにはいきません。
また、ふと気づいたのですが、加工場に全く生臭さがないのです。毎日隅々まで洗浄・殺菌されている証拠だと思います。衛生面は生ものを扱う上で最も重要なこと。自分の目や鼻で感じられ安心しました。
お待ちかねの「食べてみました!」
食べ切れるの…?と怯むほどの大皿を埋め尽くすぶり。なんと贅沢!こちらを刺身とたたき、ぶりしゃぶでいただきました。
甘みや旨みがしっかり感じられ、臭みやしつこさはなくとても美味しい!ぶりしゃぶは口の中で身がほろほろとくずれて…これはもう我を忘れるくらいの美味しさです。生産者さん曰く、いいぶりは火を通した時に臭みが出ないそう。ぶりしゃぶするなら関西スーパーで買ってください!と熱く強くおすすめいたします!
…完食。満腹を超えました。
しめはうどんじゃなくラーメンで食べて!とのことで、それもいただきました(限界突破)。少し白だしを足して、ラーメンとかきたまとネギ。意外な組み合わせですがとても美味しかったので、しめのお楽しみとしてこちらもぜひお試しください。
私たちが来る前に刺身にしてくださっていたはずなのに、食べ終えたお皿にも大根けんにもドリップがついてないことにふと気づきました。お皿がきれい。
ああこれをさっき言っておられたんだなと、最後に腹落ちしました。
関西スーパーのこだわりとプロフェッショナルの智慧を集結し、大海原を泳いで育ったように丁寧に健康に育てたぶりは、関西スーパーだけでなく関わった全員の「自慢の味」です。ぜひご賞味ください。
余談ですが…
操舵室に誰もいないのにどうやって動いているんだろう?と思っていたのですが、船長は写真右の黒いコードの先、操舵室の屋根の上におられました。最近の船はリモコン操作だそうです。海の男の姿も時代と共にバージョンアップですね。
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