何かのきっかけで、価値観は180度変わる。わたしの場合・・・
あの文藝春秋に掲載されるかもしれない、あの角田光代さんが読んでくださるのかもしれない、そんな期待を胸に、#未来のためにできること SDGsエッセイ大賞を見つけ、noteへの投稿も始めてみようと書いている。SDGs推進事業を立ち上げた私には、一人でも多くの方に伝えたいことはたくさんある。でも何を伝えるか、というより今の時代は、誰から伝えられるか、のほうが大事な気がする。
2020年パンデミックにより価値観が180度変わった私。それまでグローバルバンザイ!主義で、食品メーカーで輸出事業に携わっていたのに、行動規制、経済停滞したときに気づいたことは、地元で愛され、ローカルな営み、日本国内での内需を整えることが先でないか!ということ。
その年の夏に起きた、モーリシャス座礁事故の映像を見て、わたしはこう感じた。「一部の人の幸福指数を上げるために、運ぶ必要のない嗜好品を大量の二酸化炭素を排出させて、海の生態系に迷惑かけて貿易していることが多い世界経済ってなんなんだろう」。自分が目指してきた仕事の意味もわからなくなった。そんなだから、会社で”美と健康”・”簡単便利”なコンセプトの新商品開発会議の時に、社長に向かって「これからはそれに”環境に配慮した”というコンセプトが必要なのでは?」と言ってもぽっかーんとされ、雇われ仕事をしていくことの困難さに直面。
ふと、時間ができて新聞にゆっくり目を通すようになると、
”日本の食料自給率は37%(カロリーベースだが、自給できていないことには変わりなし)”
”日本人は一人当たりのプラスチック容器包装ゴミの量が世界で2番目に多い”
そんな数字を目の当たりにして「こんなに恵まれた自然環境があって田んぼや畑の作物が育つにもかかわらず、無駄に食料を輸入して、さらに食品ロスとか言って捨ててる日本、農家じゃ儲からないし、やっていけないってやめてく、これはまずいっしょ!」「アメリカと中国に挟まれてプラスチックゴミを出しまくっている日本人って恥ずかしい!」
スイッチが入った。グレタさんのような若い子たちがデモを起こすよりわたしなら現役世代として具体的に動ける。
何とか改善したい、会社に提供してきた自分の時間と労力、能力を主体的に使いたい。主体的に生きたい。気づいたのなら、それには起業しか道はない。そんなわけで2021年に独立開業をすることになった。2030年を見据えて。