1年以上の片思いの末に振られたのにまだ忘れられないブランド。
数年前から気になっているブランドがある。
イッセイミヤケメンのデザイナーを経て独立した高橋悠介氏が2021年春に立ち上げたcfclだ。
このブランドは、再生ポリエステルを使用しているため、昨今のSDGsでブランドスタートから注目されていた。
造形が美しくまるでポットのようなポタリーというこのブランドを代表するドレスがある。何とも素敵なデザインで、見たら強烈に印象に残る。
実は前に試着したことがある。
東京に行った時に銀座のバーニーズニューヨークのウインドウに飾られていたのだ。(トップ画像)
cfclのポタリーはすごく人気のシリーズで、すぐに完売するらしいが、この時は入ったばかりでタイミング良く揃っていたのだ。
意気揚々買う気満々で試着する。
だが、残念なことに、ほしいのにどうしてもどこか違和感があった。
色、これは黒も取り寄せたらある。
デザイン、上がピッタリでハイウエストでふんわりというのが思っていたように似合わない。うーん。
もうひとつ、ゆったりしたデザインのドレスも試着した。とても迷う。
丈感、これがどれも私の体型には中途半端だった。
サイズは1だった。サイズを上げると丈も長くなるけど、大きくなるので私のサイズ的にはオススメしないと店員さんに言われる。
私にとってプロは絶対だ。たぶんその通りなんだと思う。
さらに正直に言うと、実はどうしてもほしくて購入したのだ。もうどちらのデザインでも良いわ(どちらも似合ってなかったので決められず)と娘に聞いて、二枚目の方と言われ、購入。
だが、ホテルで再度試着するとやはり丈が中途半端過ぎて合わせる靴も難しいとなったのだ。翌日に電話して返品した。
悲しかった。
でもタンスの肥やしになるような似合わない服を買ってはいけない。好きなのに中途半端は本当に失礼だ。お店にも申し訳なかった。人生の汚点とも言うべき事件だった。とても反省してぐったりした。
noteに書くのに半年かかったくらい、好きで恋焦がれていた服が似合わなかったことに傷付いた。
この経験で学んだことは、当たり前だけど、好きな服でも似合わない服を買ってはいけないということだ。でも好きだから迷うのだ。
今でもどうしてもcfclの服がほしくて、時々色んなサイトをチェックする。
似合うデザインに出会えればほしいと思う。シワにならずアフターケアが楽で、それでいてモダンでカラフルで立体的で楽な服。楽なのにかっこいい。素敵な現代服だと思う。
ああ、服って難しい。私の片思いは続く。
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