おにぎり眼鏡

おにぎり眼鏡です。 自分の頭の中を整理して、日々のこと、好きなものについて話していきたいと思います。 文章うまくなりたい。

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最近の記事

知る前に戻りたい

心を打たれる物語に出会うと、知らない頃に戻りたいと思うことはないだろうか。 オタクな私は、出会ったドラマや映画にハマるととことん調べてしまう。 シリーズものは一気見が常。 しかも2周、3周はザラ。 設定、原作、役者を調べまくり、役者や原作者から違う作品に同時にハマることも。 そうして我に帰ってみると、「ああ、あのストーリーを知る前に戻りたい」と切なくなるのだ。 好きな物語に出会った興奮は、2度と味わえない。 夜が更けても、テレビの画面から離れられない興奮は、1回

    • 書くことがない

      書くことがないなあ、と考えることが多くある。 何を書こう。 今日は何もなかった。 平々凡々な1日だった。 書きたいテーマがない。 ショートショートもないし。 だか、これは真実ではない。 書きたいことはある。 いつか書きたいテーマがメモ帳にいくつも書いてあるはずだ。 途中で書くのを辞めてしまったものがいくつもあるじゃないか。 いくつも練られていないアイディアがあるじゃないか。 書くことがないのではなく、書くのが面倒なのだ。 おやおや、これは言葉にしていい

      • 4回刺された話

        4回刺された。 何を物騒なことを、と思うだろうか。 なんてことはない。 採血を失敗されて、4回針を刺されただけの話である。 痛かった。 本当に痛かった。 かつて刺される瞬間を凝視してしまったことがあった。 その時気づいた。 針太ぉっ! 斜めにカットされた針。 穴が空いた縁がはっきりと目に焼き付いてしまった。 以来、注射は恐怖である。 そんな苦手な採血に挑んだ結果がこれだ。 嫌だ嫌だと思いつつも、看護師の顔をみてふと思い至った。 「自分が採血する側だ

        • コンタクトにしない理由と帽子をかぶる理由

          私は365日帽子を被っている。 コンタクトにしない理由と何が関係しているのかって? 帽子をかぶる理由と、メガネがない自分を受け入れがたい理由に共通点があるのではないかと気付いたのだ。 私は、帽子好きである。 キャップ ワークキャップ キャスケット バケットハット カンカン帽 中折れ帽 ニット帽 エトセトラエトセトラ あげたらキリがないが、誇張でもなんでもなく、365日帽子を被っている。 出勤する時も、散歩の時も、家族と出かける時も、友人と出かける時も被っている。

          バジルを育て始めた話

          私はバジルを育てている。 何をやるにも三日坊主な私の部屋に水をやらなければ生きていけない植物がいる。 忘れたり、忘れなかったり、水をあげすぎたりしつつも、バジルはスクスクと育ち青々とした葉がなっている。 と言っても、一回は失敗したんだけども。 まあ、何はともあれ、バジルは健康そうに育っている。 家族にも、バジルがよく育っていると自慢げに話していた。 ある時、姉がバジルを訪ねてきた。 「へえ、大きいじゃん」 でしょう。(ドヤ顔) 「食べんの?」 はい? 姉

          バジルを育て始めた話

          今日はショートショートを書こうと思っていた。

          今日はショートショートを書こうと思っていた。 ただ、noteの通知をみて気が変わった。 いや、愕然として、ショートショートを書く気などなくなってしまった。 昨日書いた「コンタクトにしない理由」の反応が良すぎる。 「良すぎる」とは、過大評価かもしれない。 だが、私にとってはそんな数字なのだ。 無論どんぐりの背比べのような数字ではあるが、問題はそこではない。 昨日はnoteに投稿する記事について考える時間が取れなかった。 疲れ果て、思考は散漫になり、Twitterとテレビを

          今日はショートショートを書こうと思っていた。

          コンタクトにしない理由

          私がメガネをかけ始めて15年。 子供の頃メガネをかけ始めると、高校や大学でコンタクトに切り替えることが多い。 周囲が次々とコンタクトデビューしても、私がメガネを手放すことはなかった。 メガネユーザーであり続ける理由は、面倒だから。 メガネは、オフもオンも手間がかからない。 その辺に転がっているメガネをかければ、視界はクリアになる。 寝る時もメガネをその辺に放り出せばいい。 コンタクトのように、目から1枚ずつ外す必要もないし、洗浄液がどうとか、保存液がどうとか、面倒なことは

          コンタクトにしない理由

          HSPかもしれない話

          HSP……非常に感受性が強く、周囲からの刺激を受けやすい人 私は、HSPには当てはまるかもしれない、と思う。 「かもしれない」というのは、自分=繊細が納得できないからだ。 いくらHSP診断で高ポイントを叩き出そうと、ズボラなところや、繊細とは程遠い部分もある。 こんな私がHSPを名乗っていいのだろうか。 しかし、自分の辛い生活に、HSPという特性を重ねた時、肩の荷が下りるような思いもあった。 誰かが言葉にしてくれた。 私以外にも同じように悩む人がいる。 私の悩

          HSPかもしれない話

          ショートショート|面倒なおしゃべり

          「面倒なおしゃべり」 圭の両親は、共働きだった。二人とも朝早くから夜まで働いている。  幸いにも、近所に祖母が住んでいて、圭の面倒を見てくれている。  今日も学校終わりに、おばあちゃんの家に寄る。  おばあちゃんちは好きだ。  畳の匂いとか、線香の匂いとか、石鹸の匂いとか、ありとあらゆるものがうちと違う。 「お母さんとお父さんは元気かい?」 「うん」 「お仕事忙しいんだろ?」 「うん。多分」 「圭ちゃんは、どうだい?」 「何が?」 「学校は楽しい?」 「うん」 「今日は何し

          ショートショート|面倒なおしゃべり

          服を買うということ

          嫌いなことが一つある。 これが好きという人は多くいるだろう。 これを嫌う人は少数派だろう。 それは、買い物である。 お金を使うのは疲れるのだ。 もちろん、24時間365日嫌いなわけではない。 買うものによっては、楽しい時はある。 金を使いたくない=ケチなのか、と言われると否定できない。 ただ、人に迷惑をかけないケチでいるつもりだ。 友達とのご飯、友人宅へのお土産、デートの費用諸々。 これらは出し渋らない。 問題は、服だ。 服を買うのは疲れる。 人が溢

          服を買うということ

          埋没していたい

          Twitterやインスタは苦手だ。 Noteも好きとは言えない。 というのも、自分が投稿したあれこれが、自分という一貫した人間の思考によるものだと伝わることが嫌なのだ。 私は、一本芯の通った人物でありたい。 感情に揺さぶられず、周囲に乱されずに、ブレずに生きていきたい。 それが、私の理想。 そんな夢みたいなことできるわけもない。 そんなに出来た人間ではない。 思考は、その時、その環境で変わってしまう。 あっちかなあ、こっちかなあ。 芯なんかない。ブレブレだ

          埋没していたい

          ショートショート|お盆の来客

          「お盆の来客」  寮は静かだった。  人気というものがない。廊下も談話室も、食堂も薄暗く静まり返っている。  いつもは順番待ちで洗濯籠の行列ができているランドリー室の廊下も、一枚の靴下すら落ちていない。  一週間溜めに溜めた洗濯物を洗濯機に突っ込み、床に転がっている誰かの洗剤を適当に入れ、運転ボタンを押す。  洗濯が終わるまで談話室のテレビを独り占めにしようか。  ごめんください。  ふと、軽やかな声が聞こえた気がした。  むくつけき野郎が住まうこの寮に、女性

          ショートショート|お盆の来客

          インスタは必要ないと気づいた話

          インスタにはきらきらした人生が溢れてる。 劇的で、ロマンチックで、華やかな人生がそこにある。 インスタは麻薬のように染み込んくる。 どうして自分の生活はこんなにも平々凡々としているのだろう。 なんとつまらない生活だろう。 いやいや。 何を馬鹿な。 職場でインスタをしている人間が何人いる? 友人でインスタをしている人間は何人だ? そもそもきらきらした人生を望んでいたのか? ふと、我に帰った。 劇的である必要はない。 他人に自慢できる人生である必要はない。

          インスタは必要ないと気づいた話

          文章を書くハードルが高すぎる

          文章を書くハードルが高すぎる、のではないかと突然気がついた。 文章を書くのは好きだ。 空想をしてたり、自分の考えを練ってまとめたりして、文字に起こす時は楽しい。 ただ、それを誰かに読まれるのは、怖い。 なぜだろう。 それは、完璧でなければならないと思っているからだ。 誰かに読まれる文章は、完結した物語、非の打ち所がない意見でなければならないと感じている。 その上、厄介なことに、中途半端で飽きっぽい性格なのだ。 空想しても完結しない。 練りに練った考えも、急に

          文章を書くハードルが高すぎる

          女の子でもかっこいいと言われたい

          クロスドレッサーという言葉をご存じですか? 私がこの言葉に触れたのは、数か月前のことでした。 「クロスドレッサー」とは、自分の身体の性と異なる性別の服装をする人のことを指すそうです。理由は様々で、趣味・ファッション・変身願望・宗教上の理由など。 クロスドレッサーについて説明する記事を読んだとき、自分の中でモヤモヤがすっと晴れるような思いがしました。 私は女性ですが、男性物の服を好みます。髪を短く刈り、全身メンズアイテムで固めることもありますし、家族に「男みたい」「かっこい

          女の子でもかっこいいと言われたい

          金時山に登って

          2023年5月3日、全国的に憲法記念日のその日、私は小田原駅に降り立った。 新横浜駅から新幹線なんちゃらに乗り、なんと15分の地。 レンタカーに意気揚々と乗り込み、向かうは金時山。 「まさかり担いだ金太郎」の金太郎が遊びまわったと言われている山だとか。 金時山の登山コースは3つ。今回は、初心者向けの金時登山口コースで頂上へ。 初心者コースは大半が階段。きつさはあるものの、難易度はそこそこ。 来た道を振り返れば、芦ノ湖と空に広がる蒸気が目に入る。姿こそ見えないが、大涌谷があ

          金時山に登って