
Photo by
kajimotojiro
服を買うということ
嫌いなことが一つある。
これが好きという人は多くいるだろう。
これを嫌う人は少数派だろう。
それは、買い物である。
お金を使うのは疲れるのだ。
もちろん、24時間365日嫌いなわけではない。
買うものによっては、楽しい時はある。
金を使いたくない=ケチなのか、と言われると否定できない。
ただ、人に迷惑をかけないケチでいるつもりだ。
友達とのご飯、友人宅へのお土産、デートの費用諸々。
これらは出し渋らない。
問題は、服だ。
服を買うのは疲れる。
人が溢れるショップに行き、
自分の欲しいものを探して、
色を決めて、
サイズを見て、
試着して、
持っている服とのコーディネートを考え、
箪笥の容量を考え、
財布の中身と相談して、
そして、家に帰る。
もう買う前にへとへとだ。
そして、どうしよう、と1、2ヶ月考える。
その間にお店から消えれば、縁がなかったのだと諦める。
要らないものなら、自然と忘れる。
それでも忘れなければ、必要なものだ。
ようやく財布を持っていそいそと買いに行くのだ。
その頃には、シーズン終わりで安くなっていることもあり、ファッション限定で財布の紐が固くなる私には好都合である。
ああ、服を買うとは、なんて疲れるのだろう。