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えっ、そこから!?甘いもの好きのミツバチが意外なトコロから集めたはちみつ

こんにちは!京都の蜂蜜屋、金市商店広報のはにまるです。

みなさんは、はちみつと聞くと何から採れるイメージがありますか。

私は子どもの頃、近所に咲いていたれんげの花を吸って「はちみつおいしい!」なんて友人たちとはしゃいでいた思い出があります。
(正確には、花の蜜自体は「はちみつ」とは言わず、集めた蜜をミツバチたちがなんやかんやして「はちみつ」となるのですが…。)

お花畑を飛び回るミツバチを目にする機会も多く、はちみつは花から採れるというイメージが強いのではないでしょうか。

でも、実際は花だけではなく、意外なトコロから集められるはちみつもあるんです!

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■はちみつの様々な蜜源

ミツバチは甘いものに目がないようで、こぼしたジュースや、干し柿にミツバチが蜜を集めに来ているのを見た、というお話もあります。

ミツバチが蜜を集めるところを「蜜源」と言います。ミツバチとしては、様々な蜜源があるのですが、できるだけたくさん質の良い蜜を集めたいミツバチにとっては、お花畑で蜜を集めるのが一番効率的です。

また、私たちがお店で目にする「はちみつ」となるには、たくさんの蜜量が必要です。それなりの性質や状態、成分の基準に適合したものである必要があるので、「干し柿のはちみつ」は美味しそうですが、なかなか単体では存在しません。

そんな中ではちみつを大きく分けると、花から採れる一般的なはちみつと、甘露蜜という"あるもの"から採れるはちみつに分けることができます。

■甘露蜜とは

木の樹液や植物に寄生する昆虫が出す分泌物を、ミツバチが集めたもの

なんと、昆虫の分泌物が蜜源になるんです!

昆虫の分泌物と聞くとギャー!と思われる方もいるかもしれませんが、フランスやドイツでは「森のはちみつ」と呼ばれ、大変好まれています。

花が少ない地域や季節にはとても貴重な蜜源であり、モミの木、カシの木などのはちみつが有名です。

色が濃く、独特の渋みや深みもあり、風味も濃厚。ミネラルを多く含み、

「とってもコクがあって、コンソメみたいで美味しい!」

と、表現される方も。


分泌物を出す小さな昆虫たち(カイガラムシなど)は、樹液を吸って生きています。樹液には糖分が多く、必要な栄養分を吸収しても大量の糖が余るので、余った糖は体外へ分泌されるのだとか。(なんだかちょっとうらやましい…!)

樹液を吸った昆虫が自分の酵素を加えて分解

分泌

ミツバチが集め、酵素を加える

ダブル酵素のチカラで
樹液がおいしいはちみつに!!

日本では甘露蜜は珍しく、国産品としてはほとんどお目にかかることができません。

また、甘い樹液と言うとメイプルシロップを思い浮かべますが、昆虫を経由するという点で異なる食べ物になります。

意外なところから集められるはちみつ、いかがだったでしょうか。

甘露蜜であるモミノキ蜂蜜は、パンやヨーグルト、チーズなどにも合うので、クリスマスディナーに合わせてみても楽しめそうです。

昆虫&ミツバチを経由するだけに、いつもとはふた味違う(!?)風味、出会う機会があればぜひ一度お試しください!

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最後までご覧くださりありがとうございました!

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【参照資料】
・ハチ博士のミツバチコラム 「甘露蜜
・「はちみつ日和 花とミツバチと太陽がくれた薬」前田京子著


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