その油をかえなさい。うつみさとる著
都知事選立候補中のうつみん著。
彼を知って10年くらい経つかな、大事なことをたくさん伝えてくれる人♡
<三大栄養素>
●糖質(4kcal/1g)・・・スタミナは無いが起爆剤
【体を動かすエネルギー源】
エネルギーが必要になった時、体は真先に糖質を使う。
・中性脂肪=体内で余った糖質
・糖化=体内の細胞にくっついてしまう。体の機能低下を招く。
●タンパク質(4kcal/1g)
【体をつくる材料】
体の組織や筋肉をつくる。
●脂質(9kcal/1g)・・・持久力あり
【体を動かすエネルギー源】
中性脂肪トリグリセリド
【体をつくる材料】
細胞をつくり、ホルモンをつくるため、体の維持に欠かせない。
体内分泌液の材料。
・体内で余った脂質は「中性脂肪」は、
A「様々な脂肪酸」ー「ケトン体」脳のエネルギー源にもなる
B「遊離脂肪酸」ー 肝臓で貯蓄 ー 血液に乗って体中のエネルギー不足を防ぐ
<脂質とビタミン>
ビタミンは「水溶性(水に溶ける)」と「脂溶性(油に溶ける)」がある。
脂質がないとうまく体内に取り込まれない脂溶性ビタミンとは、
【ビタミンA(ベータカロテン)】
→活性酸素の除去。髪や皮膚、粘膜の強化。免疫力向上など。免疫物質IgAはビタミンAが材料。
【ビタミンD】
→骨の形成、免疫力の向上など。ビタミンDは外敵が入ってきた刺激によって活性化し、抗菌ペプチドという免疫物質を合成する。また、脳、心臓、生殖腺などにも作用するほか、腸、骨、腎臓、甲状腺の細胞にはビタミンDの受容体があるため、不足するとこれらの臓器の機能も低下すると考えられる。
【ビタミンE】
→抗酸化。細胞膜の機能向上。神経伝達の正常化。血行促進。ホルモンの分泌と作用の正常化など。
【ビタミンK】
→動脈硬化、骨粗しょう症の予防など。
油脂は含まれる脂肪酸の違いで大きく二つに分類できる。
融点(分子構造)の違い。液体になる温度の違い。
A「飽和脂肪酸」(常温では固体)動物性(脂)が多い。<パルチミン酸>
→バター、ラード、ココナッツ
※加熱調理に向いている。
※原材料となる飼料や生育環境にも注意する。
B「不飽和脂肪酸」(常温では液体)植物性(油)が多い。
・多価不飽和脂肪酸
a)オメガ3 <EPA・DHA>
→クルミ、アマニ、しそ、エゴマ、青魚
b)オメガ6 <リノール酸・アラキドン酸>
→トウモロコシ、紅花、大豆、ごま、ひまわり、グレープシード
※現代人は摂りすぎている。過剰に摂るとアレルギー反応を誘発する。
・一価不飽和脂肪酸
オメガ9 <オレイン酸>
→オリーブ、菜種、ピーナッツ、アボカド
※加熱調理にOK!
C「トランス脂肪酸」(植物油+水素でつくる、人工油)
→マーガリン、ショートニング、ファストブレッド
【脂肪酸の鎖(原子が繋がっている)の長さ】
・炭素が7以下のものは「短鎖脂肪酸」→自然界にはほぼない。
・炭素が8〜10のものは「中鎖脂肪酸」
→腸管と肝臓をつなぐ門脈を通って、ダイレクトに肝臓へ運ばれエネルギーとなる溜め、筋肉や脂肪として貯蔵されにくい。
・炭素が12以上のものは「長鎖脂肪酸」
※短&長鎖脂肪酸は、腸管、リンパ管を通って静脈へと運ばれ、筋肉や脂肪になる。この過程でケトン体がつくられ、エネルギーにもなる。
●オリーブオイル
<オレイン酸>・・・炭素18個「長鎖脂肪酸」
●紅花油
<リノール酸>・・・「長鎖脂肪酸」
●牛肉
<パルチミン酸>・・・炭素16個「長鎖脂肪酸」
【コレステロール】
「リポタンパク」というタンパク質の一種に吸着され、血液に乗って体内を循環する。
皮膚や筋肉、臓器に血液に至るまで、すべてが細胞の集合体。体は60兆個もの細胞からなっている。
細胞をつくるのに欠かせないのがコレステロールと脂肪酸とリン酸が結びついたリン脂質。全て脂質である。コレステロールとリン脂質は共に細胞膜の主成分である。
また、コレステロールは、免疫に関わるビタミンDや脂肪代謝に欠かせない胆汁酸、さらには様々なホルモンの材料にもなる。絶え間なく体内に分配されるべき物質。
体は必要なコレステロールの2/3くらいは体内で作り出すことができるが、足りない分は外から補わなければならない。外から取り入れたコレステロールが多ければ、体内で作り出す量を少なくするという調整機能も備わっている。
現在、日本のコレステロール値の基準値は極めて低く設定されている。
総コレステロール値140〜219が正常とされているが、性別や年齢によって変わるもので、低すぎるのは問題である。(大櫛陽一氏の基準を参照するとよい)