マガジンのカバー画像

freestyle読書日記

109
「おまえたち、私と一緒に祈りたいのかね?」「僕たちが決してお祈りをしないことは、ご存知のはずです。そうじゃなくて、僕たちは理解したいんです。」 (アゴタ・クリストフ「悪童日記」)
運営しているクリエイター

#日記

#99 If thenとマインドハッキングと無能の鷹と

Jill Leporeのノンフィクション”if then”を読み始める。1960年代に投票行動をデータ分析して…

#92 ブラッドベリと永遠の若さと

仕事が重くて疲れている。疲れてくると「キレイな文章が並んでいて、しかもすぐ読み終わる短編…

#91 クソつまらない仕事と

「ブルシット・ジョブス」の日本語版が出たらしい。読もうと思っていた本。世の中になぜクソつ…

#90 ロアルド・ダールと皮肉と

アマゾンのオススメでロアルド・ダールの短編集「あなたに似た人」が出てきて、なんでだろと思…

#89 「違国日記」と人間の距離と「他人を踏みにじる」と

ヤマシタトモコの漫画「違国日記」を読み始めた。面白い。 両親を無くした15歳の少女を、叔母…

#87 ダーウィンとイノベーションと

1歳半の娘と図書館に行くようになって、幼児向け絵本を借りるついでに、小学生向けのダーウィ…

#86 ヤンシー・ストリックラーとオードリー・タンと

キックスターター社の共同創業者ヤンシー・ストリックラーが書いた”This could be our future”読了。 これはっ!良い本だった。感動した。未来を現状の延長と捉えるのをやめて世界を変えるためにどんか考え方をしたらよいかを説く本。連載で紹介する。 あと、コロナ対策で注目を浴びた台湾のデジタル担当大臣オードリー・タンの動画をいっぱい見てる。TEDの企画で最近アップされたインタビューがめっちゃ面白い。 ストリックラーは78年、オードリー・タンは81年生まれで、

#85 プレッパーズと世界の終わりと

「翻訳書ときどき洋書」への寄稿連載が更新されました。 「世界の終わり」を生き延びようとす…

#84 カフカとケレットと

集英社のポケットマスターピース文庫でカフカ読んでる。 「変身」、若い頃に読んだときよりも…

#83 第四間氷期と本質的な言い方と

安部公房補完計画シリーズで「第四間氷期」を読み始める。 50年前の本なのだけど、いきなり …

#82 サリンジャーとCIOと

今月のデック(月単位で同時並行で読む本をそう読んでいる)は今のところ以下の通り。 ・This…

シャボン玉と落ち葉と - いわゆる「AIにできないこと」についてのメモ(#81)

長めの記事。 植物の受粉にとって大事な媒介者であるミツバチの個体数が減少の危機にある。少…

#80 トニ・モリスンとAudibleと

原著で名作読もうシリーズでトニ・モリスン”The Bluest Eyes”読み終わり。 Audibleで本人朗…

#79 けものたちと自由と

安宅「イシューから始めよ」読み終わり。シン・ニホンも、いま読んでるヤンシー・ストリクラの本とセットで読もうかな。 あと安部公房補完計画(個人的な読書シリーズに名前をつけている)で「けものたちは故郷をめざす」読み終わり。ラストの2ページの文章がクソかっこよくてシビれる。 安部公房はだいたいどれも、自由や人間性を求めて旅する個人が体制の不条理のデカい壁に阻まれる、という構造の作品なので、ディストピアな時代が来る限りいつまでも読まれるのではないか。