#84 カフカとケレットと

集英社のポケットマスターピース文庫でカフカ読んでる。

「変身」、若い頃に読んだときよりも中年になってから読んだ方が身に染みる。自分が急に役立たずになって世の中から必要とされなくなる恐怖が描かれているから。

きっとヒットするだろうなと思って「カフカ 変身 介護」で検索するとやっぱりこれを介護問題を暗喩した小説だと思って読む見方がいくつか出てきた。

去年エトガル・ケレットが来日して西加奈子と対談したのを見に行ったとき、ケレットは影響を受けた作家と映画を聞かれて、カフカを挙げていた。人間の哀しさを寓話に込めるところが共通点だろうか。ちなみに映画の方は「カッコーの巣の上で」を挙げていた。

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