カミヤマショウキ

創作活動なるものを本格的に開始してみました。人間の感情や思考、エピソードに興味関心があります。小説やエッセイなどを通して表現したいと思っています。ちょくちょく更新予定。

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【エッセイ】積読が70冊ある読書好きの成人男性がそれでも図書館を利用する理由

 本を読む楽しみを取り戻してから、早いもので5ヶ月が経過しました。  3日坊主ならぬ「3ヶ月坊主」になるのでは、という不安は通り越して、もう安定期に入ったと言っても良い時期でしょう。元々のベースがある行動は定着しやすいですね。ちなみにこれも行動理論の1つです。  現在は、月に12冊から16冊程度を読んでいて、無理して読んでいる感もないので、これが僕にとってのいいペースなんだと思っています。  さて。  安定的に本を読むようになってくると、そもそもの「読書を楽しむ」に由来す

    • かわる

      僕は眠るのが嫌いだ。目を閉じるという行為がどうしようもなく嫌いだ。なぜ人は眠るために目を閉じる必要があるのだろうか。事件、事故、天災。危険はどこにでも、いくらでもある。それなのに、なぜ周囲の状況を見えなくする必要があるのか。これまで無事だったからといって、今日も無事とは限らない。寝ている間は何もわからないのだから。 瞼を開くと、いつもの景色がある。モニターとしてのテレビ。サーキュレーターを兼ねた扇風機。読み進まない本。知らぬ間に汚れが 増えるソファー。昨夜と変わらない景色、

      • それは、誰のためのアヤメ

        1 島を間違った。 そう思った。 港には楽しげに会話をし、写真を撮る老若男女で溢れている。島民たちと思われる人々は出店の呼び込みをしたり、歓迎を示すホワイトボードを掲げ、商売に忙しい。中には動画投稿者なのだろう、自分でカメラを回して、レポーターのようなことをしている若者もいた。 そして歌。乳幼児向け番組で流れそうな、軽快で妙に韻を踏んだ歌が島のスピーカーから大音量で繰り返し流され、その音楽の切れ目をジュウジュウという燃焼音が繋ぐ。焼き鳥だ。炭火で焼かれる鳥は、周囲の海が放っ

        • 【書き出し小説部】2月14日

          こんにちは。書き出し小説部です。 今日もあなたの人生に0.5秒の娯楽をお届けできれば幸いです。 【今日の書き出し小説】(その16) 「結局、恋はチーズナンなのよ」彼女はキラキラした瞳は、すでに僕ではなく目の前のダルカレーに向けられている。 (その17) 「ごめんな…好きになってごめんな…」流す涙は32.1℃。人間の体温にはわずかに足りない。 (その18) 麦茶に砂糖。それが彼と私の唯一の共通点だ。 (その19) 母の2度目の離婚を知った翌日、僕はパートナーに別

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        【エッセイ】積読が70冊ある読書好きの成人男性がそれでも図書館を利用する理由

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          【書き出し小説部】2月13日

          こんにちは。書き出し小説部です。 今日もあなたの人生に0.5秒の娯楽をお届けできれば幸いです。 (参考)書き出し小説とは【今日の書き出し小説】(その11) モコモコの服を着たいという気持ちが芽生えてから、もう3年が経つ。 (その12) 「SNSできないって、社会生活できてないってことじゃん!」彼の大声はドライヤーのように私の涙を乾かした。 (その13) 女子高生のヘッドフォンからはいつも未来のヘビーメタルが漏れ聞こえる。彼女曰く、それはタイムマシンらしい。 (そ

          【書き出し小説部】2月13日

          【書き出し小説部】2月12日

          こんにちは。書き出し小説部です。 今日もあなたの人生に0.5秒の娯楽をお届けできれば幸いです。 (参考)書き出し小説とは 【今日の書き出し小説】(その6)「そんなの薬物依存症と何が違うっていうのよ!」彼女の叫びを無視して、俺は今日もジムに向かう。パンプのためだ。 (その7) ニンニクが嫌われるのは「立つ鳥跡を濁さず」ということを学ばなかったからだろう。 (その8) 僕の破壊衝動が向けられる先は、電柱の周囲に集められた雪の残骸だった。 (その9) 「お客様の声をお聞かせ

          【書き出し小説部】2月12日

          【創作しようぜ】書き出し小説部(2月11日)

          こんにちは。 みなさん、創作してますか? 創作は心のエネルギーを外に出して、新しいエネルギーを取り込むために必要だと、心理学でも言われています(今思いつきました)。 でも、創作って難しいですよね。 時間もないですよね。 根気も続かないですよね。 そんなあなたでも創作はできる方法がある! ということで、最近こんな本を読みました。 一文の美学!こんな方法があるとは。 最近ちょこちょこと小説を書いてはいますが、なかなか形にならない自分にヤキモキ。産みの苦しさを味わっています。

          【創作しようぜ】書き出し小説部(2月11日)

          【読書感想】読書好きの成人男性が今月読んだ本からオススメ本を紹介する(11月編)

          こんにちは。 街中のジングルベルのメロディが本格化する12月中旬。いかがお過ごしでしょうか。 僕は、Kindleで50%ポイント還元や70%オフのキャンペーンに上手いこと乗せられて、本を一気にまとめ買いしています。さすがGAFAの経営戦略ですね。 毎月恒例のオススメ本紹介を今月もやっていきたいと思います。 11月に読んだ本を簡単に紹介しつつ、特にコレ!というものについては感想文を書いています。 年末年始、お家に引きこもる予定という方もいらっしゃると思いますので、次読む本の参

          【読書感想】読書好きの成人男性が今月読んだ本からオススメ本を紹介する(11月編)

          【読書感想】読書好きの成人男性が今月読んだ本からオススメ本を紹介する(10月編)

          もう早いもので11月ですね。(半分も来てしましました) 2021年もあと1ヶ月半です。流行語大賞の候補も出て(個人的にはゴン攻め/ビッタビタを推しています)、僕の所属する読書会でも「今年の一冊」を選書する企画がスタートしました。 こういう企画が始まると、年の瀬が近づいてきた感じがしますよね。 さて、月も変わったということで、先月から始めたオススメ本紹介の企画です。 10月もいろいろ読んだので、簡単に紹介しつつ、特にこれ!というものについては、読書感想を書いていきたいと思います

          【読書感想】読書好きの成人男性が今月読んだ本からオススメ本を紹介する(10月編)

          (テーマ選書)読書好きの成人男性がこれから読書を始める人にオススメの本を5冊選書する。

          「秋といえば?」 この時期になると、こんな会話のきっかけがよく聞かれます。 自分が聞かれたら、間違いなく「読書の秋」と答えるでしょう(若干「食欲の秋」と迷いますが)。 何をするにもいい時期、ということで、色々な「○○の秋」があるわけですが、読書好きとしては、ぜひ読書が好きな人が増えるといいなぁと思っています。 でも、普段本を読まない人が「秋だから本を読んでみるか!」と思っても、なかなか何を読んだらいいか悩みますよね。 悩んだ末に手に取った本が、難解な文章だったり、期待外れだ

          (テーマ選書)読書好きの成人男性がこれから読書を始める人にオススメの本を5冊選書する。

          【エッセイ】読書好きの成人男性が「名刺がわりの小説十選」をやってみた。

          自己紹介。 それは、子どもから大人まで多くの人々にとっての「悩みの種」ではないでしょうか。 人と人が出会えば、「えぇーっと、じゃあとりあえず自己紹介でも」となるのが社会的動物である私たちの常です。 ところが、この自己紹介って意外と難しい。 名前と年齢を言い終わると、「あぁー…何を話したら良いんでしょうね(笑)」みたいなリアクションをしてしまう。そんな経験、皆さんにもありませんか? 心理学でも、エンカウンターグループというグループセッションをする時には、この自己紹介を「どれだ

          【エッセイ】読書好きの成人男性が「名刺がわりの小説十選」をやってみた。

          【読書感想】読書好きの成人男性が今月読んだ本からオススメ本を紹介する(9月編)

          皆さんは、どんな方法で読む本を選んでいますか? 自分が読む本を選ぶ時には、以下のような中から選ぶことが多いです。 ・友人が面白いと言っていた本 ・ネット(書評動画や本の検索アプリ)をみて気になった本 ・本屋や古本屋、図書館で目に止まった本 ・自分の中でブームになっていることの関連本 こんな風に自分の中では、選ぶ方法の半分は「他人からの紹介」なんですよね。 これまでは、完全に自分のフィーリングで選んでたんですが、そうするとジャンルや傾向、作家などが偏ったりしちゃうんですよ

          【読書感想】読書好きの成人男性が今月読んだ本からオススメ本を紹介する(9月編)

          【エッセイ】即断即決な読書好きの成人男性が短歌に出会い「今、ここ」を味わってみた

          (こんな方にオススメ)・今までとは違った読書体験をしてみたい。 ・本を読みたいけど、長い本を一冊読み切る自信がない。 ・最近忙しくて、ストレスが溜まりがち。 ・短い時間だったとしても、自分の時間を大事にしたい。 (短歌って詠みます?読みます?)皆さんが短歌を最後に読んだ(詠むではなくても)のはいつのことでしょうか。 それとも中学校の国語の授業?友人の返答が絶妙に韻を踏んでいた時?旅行先で見た石碑に刻まれた一首でしょうか? たいていの人は日常生活で短歌に触れる機会はなく、義

          【エッセイ】即断即決な読書好きの成人男性が短歌に出会い「今、ここ」を味わってみた

          君と一緒なら

          「メアド、交換しよー!」  そんなことを言われた時代もあったものだが、気がつけば、そのEメールは仕事以外では使うことがなくなり、アプリケーションソフトウェアでの短いやり取りが主流になった。仲の良い間柄ですらメールアドレスは知らないし、電話番号も知らない。このアプリを失うと、僕は一緒に人間関係の大半を失くすだろう。  それは過去の清算に他ならず、「煩わしさを感じながらも最低限の人間関係を維持する」という認知行動様式を持つ僕にとっては、定期的に行いたい好むべき行為であるはずだ。

          7月のTBR(To Be Read:これから読む本)

          明日で6月も終わりです。 読んだ本の紹介もしたいのですが、過去を振り返るには体力が必要だったもので、未来だけを見ていたいという気分でしたので、今日は7月に読んでいく予定の本の紹介をしたいと思います。 今年の5月から本格的に読書活動に復帰して、はや2か月。なんとなーくふんわーりとその月のテーマらしきものを決めて読書をしてきました。5月と6月のテーマは以下のとおりです。 5月は「読書してない間に流行った本を読む」 6月は「読んだことのない作家の本を読む」 7月はどうしよう

          7月のTBR(To Be Read:これから読む本)

          【エッセイ】読書好きなのに本を読まなくなった成人男性が1か月で11冊を読書できた方法④(全4回)

          ※これは本好きなのに本を読まなくなった成人男性が自分の大好きな「本を読む時間」を取り戻した方法を記録した連作エッセイです。 【前回までの「読書が好きなのに本を読まなくなった成人男性が1か月で11冊を読書できた方法」は】 (その1:自分のこと、概略)  ・本が好き。ミステリとラノベが好き。サイコスリラーとか大好きだよ。  ・本屋行き、本を買えども、読みはせず(季語なし)  ・積読。積読また積読。読書が好きなのになぜ。これが大人の階段なの? (その2:自分のこと、分析)  ・環

          【エッセイ】読書好きなのに本を読まなくなった成人男性が1か月で11冊を読書できた方法④(全4回)