見た目ってたいせつ。
ワイ「昆虫食を知ってますか?」
助手「知ってるけどさ、たぶんムリ。」
ワイ「噂によると結構イケるらしいですよ。」
助手「って昆虫食作ってた会社コケたらしいじゃん。」
ワイ「そのようですね。」
助手「だって食べるとき姿形を想像しちゃうもん。」
ワイ「確かに元を想像するとキツイかもですね。」
助手「食糧難に備えてってのも分かるけど、いまは食べるものに困らないしワザワザ食べたいとは思わないよね。」
ワイ「時代を先取りしすぎてもダメですね。」
助手「やっぱりニーズが無いと売れないよ。」
ワイ「トレンドってやつですか?」
助手「だって『ほしい!』って思わないとお金出そうって思わないでしょ?」
ワイ「売れるにはニーズに応えると言う面と、期待を超えるの2パターンがあると思います。」
助手「期待を超えるってどう言うこと?」
ワイ「言ってしまえばこれまでに想像してなかったようなものってことでしょうか。」
助手「昆虫食もある意味それに当てはまるような。」
ワイ「しかし、それに多くの人が価値を感じなければ成立しません。」
助手「難しいね。」
ワイ「未来を見通すのは難しいですよ。」
助手「だけどアナタの未来だけは見える気がする。」
ワイ「本当ですか?」
助手「本当よ。」
ワイ「どんなハッピーな未来が待ち受けているのでしょう。」
助手「残念ながら誰にも相手にされず一人朽ち果てていく未来。」
ワイ「そんな馬鹿な。」
助手「自分を振り返ってみなさいよ。」
ワイ「・・・思い当たりませんね。」
助手「この前一緒に出かけた時さ。」
ワイ「えぇ。」
助手「アナタ虫食いの服で来たでしょ?」
ワイ「そうでしたっけ?」
助手「そう言うところよ。」
ワイ「そう言うところでしたか。」
助手「清潔感のない男に女は寄り付かない。」
ワイ「虫は寄ってきそうですけどね。」
助手「不潔。」
ワイ「今日はツンツンですね。虫の居所でも悪いんですか?」
助手「もしかして余計にイライラさせてる?」
ワイ「飛んで火に入る夏の虫ってやつですね。」
助手「うまく言ったつもり?」
ワイ「えぇ。」
助手「虫酸が走るよ。」
ワイ「昆虫食のせいじゃないですか?」
助手「違うから。」