静岡県の 片岡作蔵さんを調べたい
現在YAMI大学 深呼吸学部において 「食と地域」に関する講義を行っています。
ライフワークとして村井 弦斎の「食道楽」大泉黒石の「小説老子」等明治大正時代の書籍の現代語訳をしています。
現在 奥村繁次郎の「諸国漬物法」の現代語訳に取り組んでいるのですが、その中で幾つか深掘りしたい箇所があります。
「野菜果物魚介諸国漬物法」
著者:奥村繁次郎、発行者:大倉保五郎、印刷者:村田豊吉 大正7年(1918年)5月4日印刷、同年5月8日発行
発行所:大倉書店
著者の奥村繁次郎氏 WIKIで調べてみると著書一覧が下記の通りです 大倉書店の上記の漬物本は記載されていません。『漬物法二百種 蔬菜魚鳥』(博文館、1912年)の後に出版されているところを見ると、『漬物法二百種 蔬菜魚鳥』の改訂版を別の版元から出版した?のでしょうか。これもちょっと知りたい謎ではあるのですが、今回は我慢。
『食類辞典』
『家庭和洋料理法』 (大学館, 1905年)
『豆腐百珍 衛生料理』(萩原新陽館、1906年)
『於台処料理 : 経済美味』 (文星堂、1907年)
『家庭に於ける吉凶百談』 (博文館、1908年)
『漬物法二百種 蔬菜魚鳥』(博文館、1912年)
『実用家庭支那料理法』(盛林堂、1912年)
『魔法と忍術 : 極意皆伝』 (国華堂書店、1917年)
『五羽養鶏十倍産卵法』 (国華堂書房、1918年)
『養鶏家の相談相手 : 附・家鴨と真鴨の多産法』 (国華堂書店、1918年)
『神霊まじない秘密奥伝』(さわね出版、1984年)
さてこの大正時代の漬物レシピ本、レシピだけでなくその漬物にまつわる一寸した情報も書かれていたりします。現代語訳している中で、それらの「一寸した情報」も色々調べているのですが、どうしても探せない情報が幾つか出てきました。ハテサテどうしようかと悩んでいたときに仁上さんから、図書館をフル活用して知りたい情報を探せるかもと助言されたのです。今回調査してみたいのは、静岡県の 片岡作蔵 さんです。
大正時代のこの本に2回ほど登場する人物なんですが、いったいこの片岡作蔵さんって誰なんだろうか? 料理人?農家の人?発明家?分からないのです。
静岡県藤枝地方で漬けられている猩々梅のレシピを作った片岡作蔵さん
静岡名物山葵漬けの量産向けレシピを作った片岡作蔵さん
いったいこの片岡さんは誰なんでしょうか?
もっと言うと実在した人物なんでしょうか?或いは著者の奥村さんが間違えて記述したのでしょうか?
おそらく(この漬物本では)明治大正時代に、食品加工業界で偉大な業績を残した人物だったと読み取れます。
片岡作蔵は実在した人物なのか?
片岡作蔵は本当に梅干しの製法や山葵漬けの製法を開発したのか?
片岡作蔵の業績を称えるような書物は存在していないのだろうか?
そんなこんなを調べてみたいのです。
ご存じの方いらっしゃいます? 片岡作蔵さん
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