見出し画像

日陰の関係。

先程noteの通知が来て、「あなたが投稿された○○が先週特にスキを押されていました!」みたいな内容の文章が届いていて、少し重たい心をnote運営が強引に引き上げてくれた。本当にありがとう。iPhoneSE3の小さな画面でこんなにも承認欲求が満たされるなんて思いもしていなかった。もっと難しいと思ってたものがもう少しで手に入りそう。

昨日僕は通信制高校の後期初めての登校日で(何回も言っているが、これはただ単に僕がサボっているだけで、実際はもうとっくに始まっている)いつもよりも何時間も早く起きて、本当なら部屋に設置されているトイレでいつもおしっこをするのだが、前日母に「この部屋は本来、来賓用部屋として活用する為に作られた所なので、こんなにもトイレを汚く使う人はもう一生このトイレは使ってはいけません。」とキツくお叱りを受けたので(自分の部屋が汚過ぎて、今は来賓用部屋で生活している)仕方なく部屋を出て、朝の殺伐とした空気を掻き分けながら家族共用トイレで用を足した。気分が少し良く無い僕にいつもの冷凍唐揚げ入りおにぎりを母は差し出して「これ食べて元気出せ!」と何故か嬉しそうに言って来た。そして食べた。美味過ぎた。これはいつも言っているが、毎日美味しさを更新し続けている。2013年のバレンティンを思い出すかのようだ。そして耐久性の無いヘルメットを被り、自転車に乗って、駅に向かった。そして電車に乗る。日曜日の朝8:00。乗ってる奴らは同じ通信制に通ってる奴か、よう分からんおっさんしか居ない。空気は変わらず殺伐としている。なのですぐにBluetoothイヤホンを付けてFarmhouseと野狐禅とその他適当に選んだ曲のごちゃ混ぜプレイリスト「抗薬剤」をかけて気を紛らわせた。本当ならいつも霜降り明星のオールナイトニッポンをこの時間は聴いてるのだが、最近は休みもしっかり取っているので今日は音楽で抗った。そして学校の最寄駅に到着。いつもこのタイミングで耳が痛くなる。完全にサイズが合っていないのだろうが4000円ぐらいしたので中々手放せない。そして学校に到着。途中でいつもサボってる時に利用する公衆トイレを横目にしたが、今日の僕は何も感情は揺さぶられ無かった。この気持ちを大切にして行きたい。そして去年取れなかった高一範囲の英語、数学を受けて昼のホームルームに突入した。この時間はBluetoothイヤホンを必ず付けながら移動していく。自分の異常な自意識を発動させない為にだ。だが席を探している最中にある男に出会う。それは前も話したが中学の時まあまあ仲良かったH君だ。H君は中学の時からサッカーが滅茶苦茶上手くて高校もサッカー推薦で行った。だが今年の前期に彼をこの通信制高校の校内で目撃したのだ。少し体は大きくなりピアスを開けて髪を染めて、人生の転換期を僕は見てるようだった。そのH君と完全に目が合ってしまったのだ。僕は「昔の知り合いとは関わらないようにしよう」と入学当初に決めており(じゃないと、当時の僕を知っている奴と接する時の自意識はとんでもないものがあり、この学校で生活出来なくなってしまうと思っているから)もし見た事があったり、H君のように完全に知っている人に話しかけられても無視しようと決めていた。だがH君と目が合い数秒後にH君が僕に近寄り、「コラムニスト(仮)だよね?」と話しかけられた時には瞬時に「そうだよ」と返事を返していた。これは異常な自意識と共に、H君に対しての愛が僕にあったからだ。中学の時、完全に「陽キャ」だったH君は何故か僕の所にいつも来て色んな話をしてくれた。いつも話の登場人物は僕の知らない人ばかり。だけど何故かその時間が嫌いでは無かった。H君の周りにいるサッカー部の奴、キショい女、キショい男は皆嫌いだったが、H君は何故か僕にいつも優しかったので嫌いにはなれなかった。お互いラップが好きという共通点があり僕の作った歌詞や、当時僕らの中で流行っていた「高校生ラップ選手権」のバースを丸々サンプリング(パクって)よくサイファーをしていた。そんなH君と3年ぶりに話す事になり話は花が咲いた。H君はサッカー推薦で高校入学→国体に選ばれていたそうだが、頭が悪過ぎてテストはいつも赤点ばかりなので、試合には出れなかった(この真偽はまだ分からない)→そして何故か古着にハマる→今は地元の古着屋で働いているらしい。将来は自分の古着屋を開きたいと話してくれた。僕はこの歳で将来に繋がる職業に勤めて働いている事に、本当に凄いと思い「働いてるの、本当に凄いと思う。俺なんかバイトすぐ飛んじゃうから」となけなしのセリフを残した。そしてLINEを交換して「今度車で学校まで送ってあげるよ」とさりげなく、自分が運転出来る車所持、普通免許所持を示し、僕との差を地球一周分引き離していった。だけど僕らはまだ18。免許もどうせ取り立てだろう。僕は少しH君の運転に怖さを覚えて「ちょっと車怖いからまた今度で」とよく分からない理由で躱わした。そして最後に「これからは、程良い距離感で関わっていこう。」言ってホームルーム終了のタイミングで2人は何処に行った。

この関係が一瞬で無くなるかもしれない。
これが、僕の人生のいい所。

エモッ。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?