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芹蕎麦_冬芹の季節到来

冬場も"もり"時々"汁アツ"が私の基本スタイルだが、やはり"かけ"も恋しくなる季節になった。

大好きな蕎麦の話をしているのに"もりかけ"と言うとどうしても脳裏の奥にある森友・加計問題が思い出される。

風化してはならない事件だが、蕎麦を邪魔しないで!というのも本音である。

芹は春の葉芹、冬の根芹。それぞれを春芹、冬芹と呼ぶ。春芹は柔らかくフレッシュな香り、冬芹はしっかりとした根の歯応えが良く強い香り、どちらも魅力がある。

鶏肉や鴨肉でお出汁を取った醤油ベースに芹の葉、茎、根をどっさり入れる仙台の有名な郷土料理、芹鍋を頂いて芹の根の美味しさを知った。

残念ながら根の立派な芹が手に入りやすい地域に暮らしていないので、なかなか口にできない。

それでも好きなので、自己主張弱めな根が付いた芹であっても目が合うと連れて帰る。

定番は芹蕎麦だが、おでんに青みとして火から降ろす直前に加えるのも好き。

母がよく戻した干し椎茸と一緒に芹ご飯を作ってくれたことも思い出す。懐かしいな。美味しかったな。

蕎麦屋に入って日本人が蕎麦をすする音が不快でならないとの訪日外国人の発信を読んだ。

不快、かあ……

イタリアを初めて訪れた時、パスタにスプーンが添えられておらず、慣れるまでたしかにぎこちない頂き方をした覚えがある。

お願いすればきっとスプーンは頂けたとは思うが、願い出が恥ずかしいとかではなく、訪れた国の習慣や文化に倣ってみようと思った。

不快と発信する前に、自分や自国とは異なる習慣や文化を寛容することでその旅をより楽しくおもしろくするんじゃないかと私は思う。

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