きんきを刺身にしたいが

今回もスーパーで手に入れた鮮度では無理だった。

小さい頃から釣り魚や突き魚を口にしてきたので魚は鮮度命と舌に刻まれている。

一時期流行った(そちらの方向にアンテナが向いていないため、もしかして現在進行形を知らないだけの可能性あり)熟成魚の刺身。

友人が私をぎゃふんと言わせたいと以前熟成魚刺身が自慢の店に連れて行かれたが、申し訳なく思いながらも私の心が鷲掴まれることはなかった。

魚を熟成する場合、痛みやすい青魚や劣化しやすい血合いを多く含む魚は向かないが、鯛、鰈、鮃などの白身は旨みを増すと言われている。

が、それでも限りなく〆直後、死後硬直前に捌いた魚が好き。

そもそも現況釣り魚や突き魚が日常的に手に入る生活環境にないので、それでもより鮮度の高い魚を日々求めてはいるが魚を手にして小躍りするような場面はなかなかない。

特にパック詰めされている魚の腹を指で押すのは憚られるしエラの色も見ることはできない。

このきんきも写真では目が反射して見えるが可愛い黒目がはっきりくっきりではあったので連れ帰ったが、結局は常道煮つけにした。

きんきのお目目も美味

黒ムツも鮮度は悪くなかったが同様に刺身では厳しそうなので開きにして干すことにした。

黒ムツも脂が多く足が速い

それでもやっぱり魚が好き。