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福地海斗
2019年12月27日 20:28
21世紀に物心がついた僕らにとって全体感なんてものは遠い存在だった。小中高の画一化教育課程なんてどこか上の空で俯瞰していたし、アイデンティティなんてあるようでないファッションのようなものであった。翌日には、アメリカ国旗柄のスマホで記紀神話を調べたりなんかしていた。頭の悪い大学生のレポートの始まりは大抵、SNSの普及のせいで〜、とかIT革命によって〜、とかで始まる。そんな
2019年12月25日 03:48
過去は擬似的に視覚化できる。 我々の記憶は所謂、イベント(事象を表す象徴)としての記録を脳内に残しやすい。そのイベントとして記憶された物事の中には、その時の雰囲気や感情、会話、匂い、音などといったある出来事における詳細な部分が内包されているということは言うまでもない。 しかし、この記憶の詳細な部分こそもっとも忘れてしまいがちなものであり、いつの間にか我々は、「記憶す
2019年12月24日 00:30
天国が滅んでいる夢を見た。と、始まる文章があったとしよう。どんな話が膨らむだろうか。今、それで悩んでいる。見たには見たのだ、そんな夢を。まるで演劇みたいであった。でも、ただそれだけのオチのない話なのである。続きを言うとするならば、ぼくは天国に立罩める霧の中にいた。無論、天使の輪っかなどない。その代わりと言ってはなんだが申しわけ程度の小さなバツ印が頭上に一つ。あ
2019年12月23日 14:22
宣言通り、初投稿でnoteを辞め、無事三日坊主と成ったのでありました。ですが、気が向いたのでもう一度出家しようかと考えています。前回、「2019年がやってくる」的なことを話していたのですが気付けばすぐそこに2020年が顔を出して手なんか振っちゃったりしてる。「お前じゃない。どこへ行ったおれの2019年!」と辺りを見渡せば新元号が舌を出してお尻を叩いている。「キサマ!」と追