霧中2
天国が滅んでいる夢を見た。
と、始まる文章があったとしよう。
どんな話が膨らむだろうか。
今、それで悩んでいる。
見たには見たのだ、そんな夢を。
まるで演劇みたいであった。
でも、ただそれだけの
オチのない話なのである。
続きを言うとするならば、
ぼくは天国に立罩める
霧の中にいた。
無論、天使の輪っかなどない。
その代わりと言ってはなんだが
申しわけ程度の小さなバツ印が頭上に一つ。
あれ?輪っかだったよね。
「なんでー」
とか思いながら廃墟を彷徨う。
ただそれだけの夢。
それだけの夢がどうも頭から離れない。
そういう時ってあるよね
夢のない夢だ。
悪夢ではないが良くもない、そんな
夢のない夢だ。
夢がないのに夢ってどう言うことなんだろうと
チョット迷宮に迷い込み始めたので
冒頭に戻っちゃう。
どうせおれの夢だし、折角だから
チョットばかり創作してやるぞ。
天国が滅んでいる夢を見た。
うーん。
この文章そのものがいけない気がしてきた。
チョット弄ってやろう。
天国の方が滅んでいる夢を見た。
あれ。なんだか……怖い。
コレってあれだよね、
天国が、地上の滅びる日を夢見てる的な……
夢の意味違うし、イヤ、怖い。
コレならば話は膨らみそうですね。
そんなハナシ、今後書く予定はないんですけどもね。
天国が滅んでいる夢を見た。
上の文章を踏まえた上で
皆々様は何を夢想することでしょうか。
そんなことを考えながら
今日も眠りにつきます。
………あれ?これ、霧についての話だっけ?
続かない。
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