削り合うことで生まれた作品。
テレビ番組「天気の子」と僕ら
RADWIMPS×新海誠 を見ての感想。
私は、「天気の子」と僕ら
RADWIMPS×新海誠 を見て
「互いが削り合い、尖った芯で
美しい世界を描いている。」と感じました。
なぜなら、「天気の子」の舞台裏トークを通して、彼ら自身が「硬く太い芯」を追い求め、削り合い、尖らせ、「尖った芯」で「折り重なった線」美しい世界を描いていると感じたからです。
一つ目は「硬く太い芯」についてです。
硬くて太い芯とは、自ら表現を最大限深掘りし、自己犠牲の中で、深掘りしてできた揺るがない表現のことを指します。
「深掘りしてできた硬く太い芯」
新海誠 監督:
Vコンテ(絵コンテ、セリフをつないだもの)
監督、脚本、原作
RADWIMPS:
二ヶ月でデモ音楽を作る。
直しを当日中返すなど。
三浦透子さん:
本業が女優でも、妥協なく歌を歌う姿勢。
彼ら彼女ら自身が、自己内省を繰り返し、表現を深掘りする自己犠牲の中で、揺るがない表現である「硬く太い芯」が築かれると感じました。
二つ目は「尖った芯」についてです。
尖った芯とは、互いが尊重し合い、それぞれが遠慮や妥協することなく、突き抜けた表現であることを指します。
「削り合うことで、尖った芯になる。」
新海誠 監督:
RADWIMPSと三浦透子さんの歌を歌詞を伝えるために、セリフを変えたり、抜いたりする。
RADWIMPS:
画を最大限に魅せるために、曲をカットして天気の子verに編集して挿入する。
三浦透子さん:
野田洋次郎さんの歌詞を、言葉を伝えるために、
歌い過ぎないよう意識する。
彼ら彼女ら自身がそれぞれの表現を尊重し合い、遠慮や妥協することなく、「音を聞かせるため」にセリフを削り、「言葉を伝えるため」RADWIMPSに歌い過ぎず、「画を魅せるため」に編集し、互いに削り合うことで突き抜けた「尖った芯」になっていると感じました。
三つ目は「折り重さなった線」についてです。
折り重さなった線とは、それぞれが持つもの芯、表現を最大限理解し、共に折り重ねることで描かれた表現のことを指します。
「折り重さなることで、描かれる」
新海誠 監督:
ラストの廃ビルを登るシーンで、愛にできることはまだあるかい を聞かせるため、1秒の絵コンテを追加して階段を伸ばす。
RADWIMPS:
二人が再開するシーンの画を最大限に魅せるために、合唱での演出を追加する。
三浦透子さん:
壮大な世界観を演出するため、RADWIMPSとコーラスと共に歌う。
彼ら彼女ら自身がそれぞれの表現を信頼、尊敬する中で、組み合わさり、鮮やかで美しい「折り重さなった線」が生まれると感じました。
そのため、新海誠監督やRADWIMPS、三浦透子さんのように、太い芯を追い求め、互いに遠慮や妥協することなく、削り合い、尖らせ、折り重ねることで「美しい世界」を描ける存在になりたいと思います。
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