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2020年11月の記事一覧

【殺人の追憶】記憶の中の非現実/現実。

【殺人の追憶】記憶の中の非現実/現実。

━━━【ネタバレ。観た後向けの感想です】━━━

実際に起こった連続殺人事件を元にしたクライムサスペンス。

80年代の韓国の事は全然知らないのであの景色がどれだけリアルなのかは判断がつかないけど、オンボロの立ち飲み空間や木造の警察署、お世辞にも綺麗とは言えない学校、それらの雰囲気には強い懐かしさを覚えた。

全体的に彩度が落としてあってモノクローム一歩手前みたいな銀残しのざらざらした絵作りも、寂

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TVを通して世界を見る人のネバーネバーランド

TVを通して世界を見る人のネバーネバーランド

中学生の頃、運動会に関する集まりで
当日流す音楽をクラス全員で決めるということがあった。

その時、いくつかの候補の中でリンダリンダがあったのだけど
僕はその曲は知らないと言ったらクラス中から

「ブルーハーツを知らない人間がいるわけがない」
「嘘をついている」
「知らないと言ってカッコつけている」

などと言われた。
その場はうまく切り抜けたが、その時のやるせなさは後年まで
深い傷を残した。

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ハートブレイク、懐メロディ。

ハートブレイク、懐メロディ。

「だって写真になっちゃえば、あたしが古くなるじゃない」

ラジオから椎名林檎のギブスが流れた。

不覚にも車の中で涙がこぼれそうになる。

聴いていた頃のいろいろな景色がニューシネマパラダイスの様に次々と浮かんでは消え、感情を引き裂いていく。

西川進の歌うようなギターの音まで記憶にしっかりと刻み付けられていたらしい。
あのファズの効いた轟音を一音違わずなぞることができる。
その音は歳を重ねた現在

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どんどんなくなっていく楽しかったモノ。

どんどんなくなっていく楽しかったモノ。

子供の頃から車が好きだった。

だから大人になったら、好きな車を大切にしながら
それと一緒に少しずつ老いていくのだと思っていた。
でも、そうはならなかった。

特に50〜70年代のアメリカの自動車文化が好きだったので
すこし前に観た映画カーズの描いた世界とハドソンホーネットの感じる悲哀は見ている子供よりも強く心に刺さった。あそこは大人向けだ。

その後の70〜80年代の日本では次々と新しい技術と車

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